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【OPPO Reno 10 Pro 5G】暗所でも食事でもほどよい暖色でキレイに撮影できるカメラが魅力。5000万画素カメラ搭載のOPPO Reno 10 Pro 5Gレビュー


スマートフォン用のSoCの発展は著しく、大幅なマシンスペックを求められるようなゲームをする以外ではミドルハイの製品で十二分に快適に利用することが可能な時代。現に私も2021年発売のXiaomi 11T Proを今でも快適に利用することができています。そんな中OPPOから、今の時代にあったミドルハイスマートフォン、OPPO Reno 10 Pro 5Gが登場。今回はメーカーより製品をお借りしその実力をチェックします。

OPPO Reno 10 Pro 5Gは、SoCにQualcomm Snapdragon 778G 5G、8GB RAMに256GBストレージ、6.7インチのFHD+(2412×1080)ディスプレイ、そして5,000万画素+3,200万画素+800万画素のカメラを採用したミドルハイモデル。様々な販路で販売されていますが、SIMフリーモデルであれば7万円台後半で、MVNOなどでは5万円~6万円で購入可能です。



薄さ7.9mm、持ちやすい3Dカーブデザインと光沢が美しいデザイン性


      


パッケージは製品名の一部をシルバーの背景色でアクセントに仕上げたシンプルなもの。パッケージ裏側もラベルのみが貼り付けられており結構シンプルにまとまっています。同梱品は本製品の特徴である急速充電に対応したOPPO 80W SUPERVOOCフラッシュチャージ対応の充電器と、充電ケーブルが付属します。


紙箱の中には説明書や安全ガイド、SIMピン、プレミアム保証サービスである「OPPO Care」の案内に加えてシリコン製の純正ケースも付属。スマートフォンなどを購入した際、購入と同時にケースを買っていないという場合もあり、ケースがあると安心して最初から持ち出せるのは嬉しいところ。



本体は6.7インチの大型ディスプレイを採用。ディスプレイの両端の部分は表面、裏面ともに3Dラウンドエッジ加工がされており、持ちやすさを高める設計になっています。今回お借りしたモデルは「グロッシーパープル」のもの。写真では分かりづらいものの、ガラスを組み合わせたデザインでギラギラしすぎない上品な光沢で所有欲を満たしてくれるデザインに仕上がっています。


カメラ部分は楕円形のモジュール部に5000万画素のメインカメラ、3200万画素の望遠カメラ、800万画素の超広角カメラの3つを格納。フラッシュについても目立たない場所に収めてカメラモジュール部分によるデザインの悪化を防いでいるのも特徴です。

カメラ部のすぐ横にはFeliCaチップ部を搭載。おサイフケータイに対応することで、モバイルSuicaはもちろん、モバイルPASMOといった交通系、楽天EdyやQUICPayといった国内決済系のタッチ決済に対応。私のようなモバイルSuica原理主義者でも安心して利用できます。

       

       

画面右側面にボリュームキーと電源キーを配置。上部側面部はセンサー類のみ、下部にスピーカーとUSB Type-C、SIMスロットを備えています。


SIMスロットはnanoSIM×2。microSDの挿入は非対応で、ストレージの拡張は不可。SIMについてはnanoSIMを2つ入れて使うことも、nanoSIM×1とeSIMでデュアルSIMとすることも可能。4G帯はBand 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/26/28/38/41/42に対応しておりキャリアを選ばずに利用できるのも嬉しいポイントです。

      


実際に手に持ってみると確かにその持ちやすさに驚かされます。ディスプレイが湾曲していることでどの向きから持っていても手に馴染みやすい印象。もう一つ嬉しいところがその軽量さ。本体の重量は186gと6.7インチ帯のスマートフォンとしては軽量に仕上がっており持っていても重さを感じさせない仕上がりになっています。

      

同じ6.7インチのディスプレイサイズであるXiaomi 11T Proと比較。本体の大きさはあまり変わらないように見えつつ、厚みの面では目で見て分かるほどにOPPO Reno 10 Pro 5Gのほうが薄いことが分かります。厚み一つとっても持ちやすさには直結し、また、ケースを付けている状態であっても厚みの違いが出るためこの薄さは侮れませんでした。

とにかくカメラがきれい。明るい場所でも夜景でも、見たままに撮影が可能



OPPO Reno 10 Pro 5Gはバックカメラに5000万画素のメインカメラ(SONY IMX890・OIS対応・F1.8)、3200万画素の2倍望遠カメラ(SONY IMX709・F2.0)、800万画素の超広角カメラ(SONY IMX355・F2.2・112°)を搭載。場面を選ばず美しい写真を撮影することが可能です。


特に特徴的なのが光学2倍望遠を実現した3200万画素の望遠カメラ。SONYと共同開発したIMX709を採用したことで、ポートレート撮影で標準的な35mm換算で46mm相当の画角を実現。2倍望遠の状態であっても光の取り込み量を従来のレンズより60%向上し、ノイズ量を35%減少させることで明るく美しい写真を撮影することが可能です。



晴天時の画像から。青空が広がる風景はスマートフォンのカメラに限らずきれいに撮影できますが、OPPO Reno 10 Pro 5Gでは青空と手前の被写体のコントラストを強くしすぎずほどよく抑えられているのが特徴的。メーカーによっては青色を強調しすぎたり、影になっている赤レンガ倉庫を不自然に明るくすることもありますが、自然な色感を実現しています。


     

スマートフォンカメラが苦手とすることが多いのが食事。暖色をうまく表現できずに機種によっては「飯マズカメラ」と揶揄されてしまうことも。OPPO Reno 10 Pro 5Gでは撮影時にAIによって被写体の種類を判別し最適な撮影モードに自動セットしますが、食事についても程よい暖色でかなりきれいに撮影できています。

1枚目のビーフシチューや、3枚目のアヒル肉などは機種によっては赤色~茶色がうまく表現できないことも多いかと。本機では色表現はもちろんのこと食材のシズル感もギラギラしない程度のシャープネスで表現できているのも魅力的でした。




本機が搭載する3種類の広角・望遠・超広角カメラそれぞれの写真を比較。1枚目は5000万画素の広角カメラでの撮影分で見たままというよりはそれよりも少し視野が広い感じ。明るい場所で撮影していることもありISOは64、シャッタースピード1/2000で、暗所も明所も崩れずに撮影できています。

2枚目は本製品のポイントの一つでもある望遠カメラを利用した写真。カメラアプリで2倍以上の望遠にズームしようとすると、画像の写り方が一気に変わりカメラ自体が変わったことが分かります。35mm換算で46mmの焦点距離を実現しており、画面の歪みがなく自然な見たままの写りに。若干全体的にザラザラとした感があり、すべてを光学ズームで実現しているわけではなさそう。

3枚目は800万画素の超広角カメラで撮影したもの。画像を確認してみると顕著ですが、全体的に画素数がメインカメラに比べると少ないことがわかりやすい、ザラッとした感じ。明るい場所で撮影していることもあり、暗所、明所ともに十分キレイな写真に仕上がっています。



OPPO Reno 10 Pro 5Gでは、この望遠カメラとデジタルズームを組み合わせることで最大5倍のズーム写真の撮影が可能。カメラアプリ側で5倍ズームにそもままシームレスに拡大していくことが可能です。


実際に撮影したものが上の写真。確かに5倍ズーム時であっても意外と細かいディテールを残すことができていますが、あくまでも所詮はデジタルズームという感じ。手前の看板は補正が入っていますが遠景に関してはかなりデジタルズームによるノイズが出てしまっていました。

標準カメラにて撮影

超広角カメラにて撮影

屋内の撮影時のクオリティもなかなか。暗部を明るくしすぎてしまうきらいが一部のスマートフォンのカメラにはありがちですが、自然なレベルのコントラストに抑えられているのが特徴的。このため、不自然なノイズも防ぐことができていました。

広角カメラ(5000万画素)にて撮影

超広角カメラ(800万画素)にて撮影

望遠カメラ(3200万画素)にて撮影

個人的に気に入っているのが夜景の撮影能力。特にメインカメラでの夜景撮影は秀逸で、水面に反射する明かりも含めて自然な色の濃さと、明るさを実現。不必要に明るくなりすぎることもなく、また、青系統の色から暖色までバランスよく表現できているのはなかなかでした。

超広角カメラでは若干全体的に白くなってしまっている感じは残念。レンズ自体が明るい方がどうしてもこの色表現は良くなりそうでした。望遠カメラに関してもスマートフォンのカメラとしてはきれいに仕上がっていますが、若干シャープすぎるところが玉に瑕かも。とはいえ、十分な明るさとコントラスト、色鮮やかさを実現していました。


望遠時に望遠カメラで5倍ズームを利用すると上の用な感じ。夜景モード時にはHDR撮影を行って暗所と明所の表現を向上するようになっていると思われますが、明所部分に関して特にざらついてしまっている印象。撮影できることにはできるけれども、というレベルで思っておくと良さそうです。


色付きの被写体であってもナチュラルに撮影できるのがOPPO Reno 10 Pro 5Gのカメラというのがカメラ機能の総評かと。WBの調整と、暗いまま撮影するべき暗所をきちんと認識できる補正機能によって、どんな場面であってもきれいに写真を撮ることができ撮影の幅が広い製品でした。

SoCはSnapdragon 778G 5G。ミドルレンジの性能を確保



OPPO Reno 10 Pro 5Gは性能の要となるSoCにQualcomm Snapdragon 778G 5Gを、RAMには8GB RAM(追加で8GB拡張可能)を搭載し一昔前のハイエンド並の性能を確保。実際にメインスマートフォンと同じアプリをインストールの上、様々な場面で利用してみましたがその操作性は十分納得がいくものでした。

    

スマートフォンの性能の指標の一つとなるAntutuベンチマークのスコアは58.9万点。2年前の2021年末に発売されたSnapdragon888採用のXiaomi 11T Proが63.2万点でしたので、性能面では概ね近いイメージ。ただ、スコアを見る限りGPU周りの性能は11T Proのほうが上という感じでした。

発熱の様子を見ていると、ベンチマーク中から徐々に温度が上昇している様子。最大でも34.6℃と比較的低音のままベンチマークを終えることができており、発熱制御に関してはかなり優秀な印象です。

利用時はすぐに設定を変更して120Hz駆動モードで利用。120Hzだからこその画面の動きは魅力的でしたが、タップの操作をした際、アプリの起動時でも操作中でもですがワンテンポ動きが遅い印象がありました。基礎性能は高め、といってもあくまでもミドルレンジモデルである、ということは理解しないといけません。

     

標準のランチャーはiPhone型のホーム画面。グループ機能などにも対応しており十分高機能なものに仕上がっています。必要に応じてサードパーティ製のランチャーを利用することも可能。他のランチャーの利用時でもジェスチャー機能も問題なく動作するため、ナビゲーションキーを利用する場合でもジェスチャーを利用する場合でも安心です。

      

通知表示とクイック設定パネルは上のような感じ。クイック設定パネルの下に通知がまとまっており、画面の上部のどこを下向きにスワイプしても通知にアクセスできるAOSPと同じ操作感を実現。Wi-FiやBluetooth、またあらかじめ設定した5項目までは通知と同時に確認できるため、個人的には使い勝手の良いメニュー構造になっていると感じました。

      

このクイック設定パネルと通知バー周辺はメーカーの個性が出るところでもあり、例えば音楽を再生中に開くとWi-FiとBluetoothのメニューが左側に小さく移動し、メディアの内容が表示され直接操作できるようになるのも面白いところ。拡大するとアートワークも合わせて大画面で操作できるため、操作性も高い印象でした。

      

OPPOが採用しているのはColorOSというAndroid 13ベースの独自UI。OPPOはグローバルではOSのメジャーアップデートについて最大4年間のポリシーを謳っていますが、国内に関しては未知数といったところ。ただ、可能な限り進めていく方針のようでAndroid 14へのアップデートも予告されており一定程度は安心して良さそう。


個人的に本機を触っていて嬉しかったのが電池持ちの良さ。外出時に計測していたものでも、電車の中やバスの中で画面を触り、またBluetoothで音楽を聞きながらの状態でこのようなバッテリーの減り具合。丸一日持ち歩いて利用していてもモバイルバッテリー不要で使えるのは嬉しいところでした。

デザインよし、カメラよし、性能もOKなスマートフォン



今回レビューしたOPPO Reno 10 Pro 5G、個人的にはなかなか良い製品だなと感じた製品。3Dカーブのディスプレイは保護フィルムの貼付けやすさなどの面から評価は分かれるものの、あらかじめ貼付されていて、シュッとしたデザインで綺麗ですし、カメラも暗所でもズームレンズでも、食事も何も考えずにキレイに撮影できるのは魅力的でした。

ただ、性能面はといえば若干レスポンスに不満があったことも確か。ただ、ハイエンドと比べればのことろであり、ミドルハイと考えれば許容範囲かも。実勢価格はかなり値崩れしていることもありSIMフリーを新品で買うと8万円ほどですが、新品未開封が5万円で買えたり、キャリアでは更に安価というもの。個人的に8万円であればおすすめしませんが4,5万円で買えるならお値打ちな製品かなと感じます。


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