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【Netac SSD】指先サイズに1TBの大容量を。わずか23gの1TBポータブルSSD、Netac ZX20レビュー


スマートフォンでも4K画質で動画を撮影できるのが当たり前、写真データもRAWで撮影すれば1枚あたり数十MB、そして音楽ファイルもハイレゾ音質が当たり前のように配信されるようになり、一度に持ち運ぶデータの容量はこれまで以上に増加しています。それに応じてUSBメモリやSDカードの容量も1GBあたり100円以下が当たり前になってきました。

ただ大容量のデータを持ち運んだり、一時的にバックアップをとったり、受け渡しをしたりする場面においてはSSDやHDDといったより高速に読み書きのできる製品が活躍します。今回はNetacが新たに発売する小型モバイルSSD、Netac ZX20をメーカーより提供いただいたのでレビュー。

Netac ZX20は、1TB/512GBの大容量なSSDでありながらつまめる程の小型サイズで、どこにでも持ち運びができることが魅力の製品。わずか23gの軽量さでUSBメモリと変わらない持ち運びやすさを実現しました。PCとの接続はUSB 3.2 Gen 2×2に対応。Amazonでは  約7,200円で販売中です。



指先でつまめるサイズで、SSDとは思えないコンパクトさ


     


まずはパッケージと同梱品から。パッケージは先日レビューをした2TBのPCIe 4.0×4接続のSSD、Netac NV7000と同じように黒を基調としたデザイン。今回はZX20の1TBモデルを提供頂いたため、パッケージにも1TBの表記が確認できます。

同梱品は本体の他に専用のレザーケース、クイックスタートガイド、USB Type-A to CケーブルとUSB Type-C to Cケーブルの構成。利用するPCのインターフェースに合わせて付属するケーブルを使い分けできるのは嬉しい仕様です。



     

驚くべきなのはNetac ZX20の小ささ。iPhone 13 miniはもちろんのことクレジットカードよりも小さく、サイズは71.5mm x 43.5mm x 8mmというレベル。写真からも分かるように8mmという驚異的な薄さで持ち運びやすい形状に仕上がっています。重量も23gという軽量さを実現しており、1TBのSSDのストレージとしては最軽量のレベルを実現しています。


本体自体もプラスチック製でそのまま持ち運びやすくなっていますが、専用のレザーケースを利用することでより傷つかせずに持ち運ぶことも可能。SSD自体がHDDのように回転機構を持っているものとは異なり衝撃にもともと強いものの、専用ケースを組み合わせることで安心感も高まります。


ZX20側に搭載している接続端子はUSB Type-C。電源ボタンや接続時のLEDライトといった余計なものはすべて省かれており接続したらそのまま利用できるというシンプルなもの。わずか8mmの薄さでUSB Type-C端子の厚さがほぼ本体の厚さというレベルです。

USBメモリとは比較にならない400MB/s超の読み書き性能




Netac ZX20の性能を探るためにも、PCに接続してベンチマークテストを実施していいます。Netac ZX20はUSB規格の中でも最高速度の10Gbpsの通信速度を誇るUSB 3.2 Gen 2×2での接続に対応しているため、本規格に対応したXiaomi Mi Notebook Proに接続してテスト。


まずはSSDの健康状態を測定できるS.M.A.R.T.情報から。USB 3.2 Gen 2×2に対応していると記載したものの、そもそも内部のインターフェースがSerial ATA 3.0(6Gbps)のため、実行速度のマックスはおおよそ600MB/sといったところ。USB 3.2 Gen 2×2の最高速度である10Gbpsはそもそも発揮し切ることは出来ないのには注意が必要です。

なおS.M.A.R.T.情報はNetac製のSSDの情報が少ないのかほとんどがベンダ固有情報として認識。必要最低限の情報は取得できるため健康状態表示は可能ですが情報量の少なさ派には注意が必要です。


とはいえ、SATA接続の最高速であっても外付けのストレージとしては十分な速度を発揮できるはず。CrystalDiskMark 8.0.4を用いて実際の伝送速度を確認していきます。

USB Type-C接続・Xiaomi Mi Notebook Pro

USB Type-A接続・デスクトップPC

USB Type-C 3.2 Gen 2×2で接続したのが1枚目のXiaomi Mi Notebook Proでの測定結果。そして、通常のUSB Type-Aで接続した結果が2枚目。どちらの計測結果もほとんど同じ結果でシーケンシャルライトは450MB/s、シーケンシャルアクセスもほぼ同様の460MB/sという感じ。SATA接続のSSDとしては十二分な速さを確保しています。

ランダムアクセス時ではスコアは当然落ちていくわけですが、ランダムライトで160MB/s、ランダムリードでも160MB/sを確保しています。PCの電源供給状況などにもよってアクセス速度は変動することもあり、今回は電源供給に対応したUSB Type-C端子がUSB 3.2 Gen 2×2と被ったことでバッテリー駆動での計測なったMi Notebook Proのほうが若干遅めのスコアでした。

     

ベンチマークの計測結果だけでは実使用での速度を確認できるわけではなく、実際に6GBほどのデータを転送して性能を確認。Netac ZX20への書き込み(1枚目)では約320MB/sの速度を、ZX20からの読み込みについては390MB/sの速度を確保しています。

理論値ではありますが100GBのファイルを伝送するとい場合でも320秒ほど、わずか5分強で書き込みを行い持ち出すことができるわけ。インターネット経由の場合に比べて遥かに高速、かつ、安定してデータ伝送を行うことができるわけです。

手軽に使えるスマートフォンの外部ストレージとしても有効



Netac ZX20はその小型さを生かしてスマートフォンと接続して利用するのにも最適。NTFSでの利用はできませんでしたが、FAT32などでフォーマットすることでAndroidスマートフォン・タブレットの外部ストレージとして活用することも可能です。


活用イメージとしては大容量の動画ファイルなどをAndroidスマートフォンとやり取りするときのストレージとしての利用方法。PCに入っている動画ファイルなどをAndroidに転送するのはもちろん、最近は大容量化が進んでいるアクションカメラDJI Action 2の動画やドローンで撮影した動画をスマートフォンに転送し、それをNetac ZX20に移動させるという方法も。


4K画質で動画を撮影していると1分の動画でも数GBの容量となり、カメラに入れているSDカードの容量がすぐに不足気味に。1TBのストレージを搭載したXiaomi 13 Ultraといった製品も登場していますが、Netac ZX20を外部ストレージとして活用するほうがデータのやり取りなども考えると便利そう。USB Type-C to Cケーブルで接続すれば動画であってもスマートフォンから難なく再生でき、手軽な外部ストレージとして優秀でした。


SSDはポケットサイズから指先サイズへ。手軽に大容量を持ち運ぶNetac ZX20



今回レビューしたNetac ZX20はポータブルSSDの中では最小サイズに近い小型さ、軽量さを実現しつつ400MB/s以上の読み書き性能を確保したポータブルSSDでした。ポータブルストレージはSSD・HDDであっても「ポケットサイズ」レベルは日常的に見かけるレベルでしたが、いつの間にかサイズは「指先サイズ」へ。

そんな小型サイズと性能を両立したNetac ZX20はAmazonで約7,000円で販売中。値段・性能・コンパクトさのすべてを両立したNetac ZX20を手軽に使えるストレージとして準備してみては。


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