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【Intel Core i7-12700F】Lightroomでの現像をもっと快適に。12コア20スレッドと4.9Ghzの高クロックを実現したIntel Core i7-12700Fレビュー


スマートフォンはもちろん、小型のアクションカメラやドローンで手軽に4K画質の動画を撮影できるようになり、一回の旅行の際にパソコンに取り込み扱うデータは膨大なものになってきました。私の場合は今年購入したアクションカメラ、DJI Action 2の4K/120fps画質のデータがものすごい勢いでストレージ容量を消費し愕然としています。

そんな高画質・大容量なデータを編集するというときには大容量のストレージが必要なのはもちろんのこと、リアルタイムでそれを取り扱えるほどのパワーも必要。現在私のPCは2017年に組んだIntel Core i7-8770Kを軸とした自作PC。普段遣いでは特に気になることはありませんでしたが、写真編集時のカクつきが気になってきていました。

今回はIntelの第12世代プロセッサーであるIntel Core i7-12700Fと、LGA1700対応のマザーボードASRock Z690 Pro RSを購入し自宅PCに換装しました。そろそろ自作PCを組んで数年、もう少しPCをパワーアップしたいという方はぜひCPUとマザーボードの換装をお試しいただければ。




グラフィック機能なしの廉価版プロセッサーCore i7-12700F


      


一時期の半導体不足などもありプロセッサーの値段も高止まりしていた時期がありましたが、最近は価格も正常化。以前から利用していたグラフィックボードを再利用する予定のため、グラフィック機能を省いたことで低価格化を果たした末番「F」のIntel Core i7-12700Fを購入しました。価格は49,800円で、楽天のお買い物マラソンなどを組み合わせることで実質価格をより引き下げることが可能です。

Intel Core i7-12700FはIntelの第12世代プロセッサー。すでに第13世代が登場しており型落ちになってしまいましたが、i7-13700KFで7万円台の価格設定を考えると12700Fで費用対効果では十分かなと。

      


マザーボードにはASRock Z690 Pro RSを選定。13世代・12世代のIntel Coreプロセッサーへの対応はもちろんのこと、高速なストレージであるPCIe 4.0ポート(M.2)も備えこれまで以上に高速な読み書きにも対応しているもの。SATAポートが8つ装備されており、ストレージなどをたくさん設置したい私にとっては嬉しかったのも選定のポイントでした。

RAMに関しては最新世代のDDR5ではなくDDR4への対応。今回はなるべく低予算で拡張性を高めるというのも目標だったため、今まで使用していたDDR4のRAMをそのまま活かしたかったことが理由。予算が無尽蔵にある方は、これを機にDDR5対応のマザーボードにしてRAMも買い直すのも手かも。


いつのまにかCPUも徐々に巨大化しており、私のこれまで利用していた第8世代Core i7プロセッサーに比べると縦長に2回りほどは大きくなった印象でした。各種ソケット類は所狭しと並べられておりスペースの無駄を感じさせない作り。SATAポートなどは、基本的に端に2段並びで配置されているため、挿入時は少し苦労する印象でした。


     


結局汚い配線のまま使い続けてしまった現役のPCに掃除機を突っ込みながら、マザーボードから一部の大きなパーツを取り外していきます。Core i7-12700FにはCPUクーラーも付属していましたが、これも前のPCから虎徹 Mark IIを転用するため利用しません。

これまで利用していたCore i7-8700KとマザーボードのMSI Z370 PC PRO ATXは、手元に残しておいても仕方ないので売却へ。(売却済み)CPU上に塗っていたグリスを拭き取り、もとのパッケージにうつして保管します。



あとはCore i7-12700Fを新しいマザーボードにセットし、CPUクーラーも取り付け。加えてGPUにRAMにPCケースのファンなどもどんどん接続していきます。久々に組み立て直すとPCケース側のピンやファンとの接続に一苦労。数年に一回はPCを組み立てておかないと自作PCの組み立て能力は維持できないのかもと思わされました。

あとは、もともと利用していた大量のストレージや、USB 3.0接続の機器をマザーボードへ接続。以前のマザーボードではSATAが不足しHDDスロットが一つ余ってしまいましたが、今回はSATAも8ポートあるため問題なく使えそうで一安心です。


通電確認のために電源をつなぎ、UEFIが表示されればセットアップは完了。今回はストレージもRAMもそのまま流用し、PCの再セットアップも行っていないため、1度起動が成功すればあとはそのまま過去のWindowsを起動して使い続けられます。マザーボード変えても大丈夫って、一昔前はライセンス認証が再度必要になったりと手間が多い印象でしたが、Windows 11では何もせずにそのままライセンス情報が引き継がれそのまま利用できました。

画像編集時のタイムラグが一気に減少。CPUパワーは正義



今回のCPU+マザーボード換装の一番のきっかけはAdobe Lightroomでの画像編集におけるカクつきをなくすこと。2022年上半期のベストバイガジェットとしても取り上げた、左手デバイスであるTourbox Eliteを利用して画像編集を効率化したのに、CPUパワーが足りなくて画像編集時の動作が緩慢になったり、画像切り替え時のタイムラグも大きくなったりと不満が溜まっていました。



Intel Core i7-12700Fは12コア20スレッド・最大4.9Ghz駆動の第12世代Core iプロセッサー。第8世代購入時にi7-8700Kで6コア12スレッドと喜んでいたのが懐かしくも感じるほど。技術の進歩に感謝しつつ実際に使っていきます。

ベンチマークも一応とってはいますが、あくまでも私の構成においてのベンチマークのため、ご参考までに。今回の導入のきっかけになったAdobe Lightroomでの快適さは、換装後は大幅に向上。これまで画像切り替え時や、自動調整時に気になっていたラグ・カクつきが一掃され、望んだタイミングで動作してくれるようになり快適さは大幅に向上しました。(GTX1060によるハードウェアアクセラレーション自体は利用していたのに何故)

画像書き出しのスピードも高速化し、書き出しが正常に開始されれば一気にCPU利用率が100%に増加。12コア20スレッドをPコア・Eコアともにフルで活用することで一気に書き出していきます。このCPUパワーの増加による現像効率の増加は、2,30枚を超えて一気に写真を現像するという場合はよりパワーを発揮し、体感2,3割は書き出しの時間を短縮できました。

※ここ1年ほどAdobe Lightroomで書き出しを行おうとしても、書き出し自体が全く開始されない事象が多々起きており困惑しています。失敗するのではなく、書き出しが開始されず、Lightroomを再起動しないと解消しない厄介な状態です。この解決策をご存じの方はぜひ教えていただければ。



・Core i7-8700K+GTX 1060:20,701
・Core i7-12700F+GTX 1060:21,216

CPU・マザーボードの換装前に測定したベンチマークが、ドラクエベンチしかないため一旦はこの結果を。どちらかといえばゲームでの性能はCPUもさることなりながらGPUの性能に依存すること、また、ドラクエ自体がそこまでスペックを必要としないためスコアは5年前と大きく変わらない結果に。


・本機(Core i7-12700F):1,004,829
・DELL XPS 15 9500(Core i7-10875H):783,499

内蔵SSDの容量が不足気味だったことと、大容量のベンチマークソフトをインストールする気力がなかったためAntutuベンチマークのWindows版を利用。先日DELLアンバサダー・プログラムでお借りしたDELL XPS 15 (9500)の結果と比較。結果はCPUのスコアで20万点ほどの差をつけたことでCore i7-12700Fに軍配が上がる結果に。そりゃそうだという結果ですがご参考までに。

1080Pの編集ならフル画質で問題なし。クリエイティブな活動には最新CPUが必須




ちょうど良いタイミングで動画を撮影した上で、編集をする機会があったので換装したCore i7-12700F環境で実施。元映像は1080Pで撮影し、別で録音した96Khz/24bitの音声を合わせるという単純なもの。ただし、撮影環境が悪かったことから映像側には色補正とコントラスト補正、音声側にはコンプレッサーを入れて処理。動画のクオリティを確認するため基本的にフル画質でモニターしながら編集をし書き出しを実施。

従前のCore i7-8700K環境では一定以上のエフェクトを入れてフルHD編集をすると、CPU・GPUともに厳しい状況になることもありましたが、CPUを入れ替えることで状況が改善した印象。書き出し速度を比較したわけではないにせよ、ハードウェアアクセラレーション+最新のCPUで映像+音声のエンコード能力のベースを底上げできた印象です。


今日ではスマートフォンでも当たり前のように4K動画の撮影が可能で、さらにアクションカメラでは4K/120fps動画も簡単に撮影できる時代。写真も動画もこれまで以上に大容量、かつ、高画質なのが当たり前になってきました。

私のようにだいぶ前にPCを組んで、それこそWindows 11に一応対応できちゃった世代のCPUで「困っていないから」という理由でアップグレードをしていない方は多くいらっしゃるはず。色々と落ち着いたことで、CPUもマザーボードも購入しやすい価格になった今こそぜひアップデートしてみてはいかがでしょう。



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