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【Amazfit T-Rex 2】70℃でも-30℃の環境でも防水防塵!みちびき対応・24時間の血中酸素飽和度測定対応のスポーティーなスマートウォッチAmazfit T-Rex 2レビュー


先日新発売商品としてご紹介したAmazfitのタフネススマートウォッチ、Amazfit T-Rex 2。最大24日間動作するバッテリー持ちにデュアルバンドのGPS、そして1.39インチ454×454の大型ディスプレイなど高い機能性を実現させたモデル。今回メーカーであるAmazfitからT-Rex 2の実機を提供いただいたのでレビュー。

Amazfit T-Rex 2はAmazfitの最上位モデルであるAmazfit GTR 3 Proで搭載した24時間の血中酸素飽和度測定や、心拍数測定といった高度な健康管理機能に、マイナス30℃の環境でも動作する高いタフネス製を備えたスマートウォッチ。Amazonを始めとする通販サイトで43,780円にて販売中です。





Amazfit T-Rex 2のスペック


ディスプレイ:1.39インチ 454×454 AMOLED
対応デバイス:Android 7.0以上、iOS 12.0以上
バッテリー:標準利用 24日間、ハード利用 10日間、省電力モード 45日間、GPS連続稼働 26時間(高精度)・50時間(バランス)・省電力(58時間)
バッテリー容量:500mAh
Bluetooth:5.0 BLE
測位システム:GPS+Beidou+Glonass+Galileo+みちびき
センサー類:BioTracker™ 3.0 PPG バイオメトリック センサー (血中酸素、6PDDに対応 )、加速度センサー、ジャイロスコープ センサー、地磁気センサー、環境光センサー、気圧高度計
防水性能:10ATM
寸法:47.1 x 47.1 x 13.65 mm
重量:66.5g(ストラップ付)
素材:ポリカーボネート+シリコン


画面サイズと解像度がパワーアップ。見やすく操作しやすい大画面を実現


     

     

パッケージはこれまでのAmazfitシリーズから変化はなし。スポーツなどのエクササイズに向いているモデルなこともありオレンジ色を入れたスポーティーなデザイン。本体の他に、クイックスタートガイドと専用の充電ケーブルが付属します。



     

Amazfit T-Rex 2の一番の特徴は1.39インチの大型AMOLEDディスプレイ。黒を中心に発色性能に優れたAMOLEDを採用したことと、454*454という超高精細な解像度を実現したことで直射日光下でも高い視認性を実現。このディスプレイサイズはAmazfitのフラグシップモデルであるAmazfit GTR 3 Pro(写真右)と同じで、画面の性能としては同水準を実現しています。


直射日光下での視認性を確保していることで、ランニングやサイクリング、もしくは登山といったハードな運動を行う場合でも問題なく利用できるのがポイント。なお、ボディに厚みがあることもあって、直射日光下で利用していたとしても腕が熱くなっていくこともなく、快適に利用できます。



Amazfit T-Rex 2は画面の側面に4つの物理ボタンを配置。画面右側(Amazfitのロゴがある側)のボタンは選択キーと戻るボタン、左側はそれぞれ上下キーで、ボタンだけで搭載しているアプリの操作を行うことが可能。例えば手袋をしていたり、水濡れによってタッチパネルでは正確に操作ができない、という場合でもボタンを使って操作できるわけ。

また側面部はポリマー合金によって頑丈に保護されており、高い耐衝撃性を実現。15種類の米軍規格のMIL試験をクリアしているT-Rex 2は6月の国内最高気温を更新した40.1℃の伊勢崎市で利用しても全く問題ありません。最高温度は70℃、最低温度は-30℃の環境で利用でき、さらに耐塩水噴霧性や耐湿性も備えており、過酷な環境での利用でも問題なく動作することが可能です。

      

背面には充電端子と高度な健康管理機能を支える「BioTracker™ 3.0 PPG バイオメトリック センサー」が配置。なお、端子の配置はAmazfit GTR 3/ 3 Proと同じですでに販売されている充電ドックを接続することも可能でした。付属してくる充電ケーブルは持ち運び用のガジェットポーチに入れて、充電ドックをデスクに設置して入浴時に充電する、なんて使い方だと充電時の手間を最小限に抑えることができるのでおすすめ。

圧倒的電池持ち。高精度なGPSを組み合わせた高度な運動測定が可能


最高気温40.1℃を記録した群馬県伊勢崎市にて(最高気温更新時)

Amazfit T-Rex 2の電池持ちはこれまでAmazfit GTR 3 Proを利用していた私から見ても、驚きの長さ。例えば、以下のような使い方をしている記事執筆時点でバッテリー残量は47%。まだ折り返し地点というのは衝撃です。

~高負荷環境下での電池持ちの一例
・6月24日夜10時に充電完了(100%)
・6月25日
 乗馬:1時間・GPS利用・直射日光下
 途中:最高気温40℃の伊勢崎市や前橋市内を移動(徒歩など)
 夜:草津温泉街を徒歩で移動・GPS利用
・6月26日
 午前:万座プリンスホテル近くの毛無峠に行き、周辺を散歩・GPS利用有
 午後:電車で移動中に記事を執筆。その後友人たちと食事など
 22時現在:バッテリー残量47%



利用時間としてはおよそ約48時間。その間LINEやTwitterの通知を受け取ったり、GPSを利用して運動の記録をしたり、もちろん24時間の心拍数測定と血中酸素飽和度測定、睡眠計測も行っています。フルにT-Rex 2を活用していながら驚異のバッテリー持ちを実現しており、2泊3日程度の旅行であれば充電器不要で行けてしまうわけ。某社スマートウォッチのように毎晩必ず充電しなくても問題ないのは忙しい現代人にとってはありがたいもの。


スマートフォンとAmazfit T-Rex 2の接続はZeppアプリを利用。T-Rex 2上に表示させたQRコードをスマートフォン側で読み取るだけで自動でペアリングが完了。これまでAmazfitシリーズやMi FitシリーズをZeppアプリで利用していた場合はウォッチの設定(健康監視機能)や個人の活動データを同期。面倒なセットアップなしで従来と同じ環境で使い始めることが可能です。

        

ZeppアプリではAmazfit T-Rex 2上で集めた健康状態のデータを一括して確認・管理することが可能。個人の活動状況に応じて運動活動を評価する指標「PAI」を始め、歩数、睡眠状況や心拍数、ストレスや血中酸素飽和度の状況も確認できます。また、Xiaomiスマート体組成計で計測した結果も一元管理されるのも便利。



運動計測機能の実力を実際のサイクリングを踏まえて確認。運動計測中は常時開始からの時間と移動距離、心拍数、速度を表示しどのくらい運動したかを確認可能。この表示項目や表示順は好みの形にカスタマイズすることも可能です。

なお、Amazfit T-Rex 2はアクション特化のモデルなこともあり、誤って画面をタッチしてしまう場合に備え運動中の画面ロック機能を搭載。誤ってタップしても反応せず、左側のボタンでロック解除をマストとする挙動が可能。なお、右上のセレクトキーでレコードオプション(記録の一時停止・終了など)を表示したり、右下のバックキーでラップを追加することも可能。あえて画面操作を不可とすることで、運動中は直感的に使えるのが魅力的です。

     

     

運動を終了した際には、運動の記録やこれまでの同種の運動の記録と比較し、ベストレコードがあればそれを表示。結果はスマートフォンで確認できますが、運動完了時にダイジェストで確認できることでモチベーションも維持できそうです。

          

     

13.8kmサイクリングをした際の記録が上のような感じ。運動時間、移動距離、平均速度はもちろんのこと、登り下りの記録も計測しています。その他の詳細な記録は下に続いており、心拍数の推移やトレーニングの効果もひと目で確認可能。カロリーやペースに関しては【詳細なデータ】に表示されており、このカロリーは一日の総消費量の計算にも反映されます。

     

Amazfit T-Rex 2の運動計測機能を支える重要なポイントと言えば、Amazfitシリーズで初めて対応したデュアルバンドGPS機能。名前の通りではありますが、GPS衛星から発出される2つのバンド(L1とL5)を同時に受信することで高速かつ高精度な測位を可能としたもの。加えて日本のみちびき(QZSS)やEUのGALILEO、ロシアのGLONASS、中国のBeidouに対応。全世界で高精度な位置測定を可能としているわけ。

デュアルバンド対応ではなかった(日本のみちびきには対応)Amazfit GTR 3 Proと比較してもGPSを始めとした位置測定のスピードは圧倒的。天気の良い日であれば、位置測定をONにして数秒で位置情報を取得して計測が可能でした。ランニングやトレッキングといったアクティビティの記録を正確に記録する点でぴか一の性能を持っています。

     


Amazfit T-Rex 2からの新機能として、筋トレを行った際などにどんなトレーニングを行ったのかを自動で認識して記録する機能を搭載したこと。まだトレーニング内容の認識精度は低いものの手修正を行うことで、具体的にどの筋肉を鍛えたのか、というのも可視化。これまでのようにトレーニング記録を可視化するだけでなく、それを具体化することでモチベーションの維持や、効率的なトレーニングを可能とします。

通知の表示や、LINEなどのSNSのクイック返信にも対応


    

Amazfit T-Rex 2では、1.39インチの大型ディスプレイを利用してSNSや電話の通知の表示にも対応。LINEやSMSといった一部のSNSでは、予めZeppアプリ上で設定した定型文を返信するクイック返信機能にも対応。スマートフォンを出さなくても重要な通知を見逃したり、もしくはちょっとした応答をし忘れることを避けられます。


    

クイック返信に利用する定型文はZeppアプリ上で自由に設定が可能。Zeppアプリ上の【T-Rex 2の設定→通知とリマインダー→着信→SMSの返信を管理】で設定画面にアクセスでき、最大6文面まで登録することが可能。当初の返信は堅苦しい内容ですが、クイック返信を使う相手に合わせて設定し直しました。その他、予め登録されている顔文字を返信することもでき、最低限伝えたいことだけを先に送るという使い方が可能です。

     

Zeppアプリ上からT-Rex 2の本体上で設定できる設定項目のほぼすべてを変更可能。スマートウォッチをセットアップする際、心拍数測定の状況や、搭載しているアプリ、そしてアラームなども小さい画面で一つ一つ設定していくのはかなり面倒。スマートフォン上から好みの内容に変更できるというのはありがたいもの。


常時表示のディスプレイ


設定項目は多岐にわたり、表示と明るさ機能では画面の明るさまでも設定バーで視覚的に変更が可能。Amazfit T-Rex 2では画面の常時表示にも対応しており、このON/OFFも変更できます。画面の常時表示機能は、時間に応じてON/OFFを行うことも可能で、就寝時には消灯、という設定もできるため睡眠の妨げにならないのも良い感じ。

     

T-Rex 2の文字盤はZeppアプリに搭載されているダイヤルショップ機能を利用し、好みのデザインをダウンロードして反映することが可能。用意されている文字盤は、シンプルなアナログウォッチ型のものから、様々な情報を一気に表示するデジタル仕様のものまで多く搭載。全体的にシンプルというよりはスポーティーなデザインが多めですが、好みのデザインを見つけられるはずです。

       

Amazfit T-Rex 2にはZeppアプリ上からアプリをダウンロードしてインストールすることも可能。一応Amazfit端末向けに開発されたOS、Zepp OSでは第三者によるアプリ開発も可能となっているものの、基本的にはZeppによる純正がほとんど。利便性の高いアプリの登場が特段あるわけではありません。

心拍数測定や血中酸素飽和度測定、ストレスモニタリング機能といった健康状態の記録機能もスマートフォン上で設定可能。24時間一定の間隔で心拍数やSpO2を測定することで、より早期に体の変調を察知することが出来るようになるのがポイント。記録は前述したようにZeppアプリ上で日毎、週毎で分析することも可能です。

暑い夏のアクティビティの記録に、健康維持の強い味方に



尋常じゃない暑い日が続き、体調管理の面でも、もしくはこれまで続けてきたトレーニングをするのが不安にもなるような状況。とはいえ、少食になって運動量も減る、なんて状態では夏バテまっしぐら。適度な食事と、適度な運動を続けることが健康維持には重要です。

そんな夏本番には暑い場所も、寒い場所も、そして高い防水防塵性能を持ち海でも問題なく利用できるスマートウォッチを使い、運動状況を記録し、体の変調もすぐに察知できるようにすることが重要。Amazfit T-Rex 2ならせっかくの夏を台無しにすることなく過ごせるはずです。





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