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【OPPO A55s 5G】実質2万円台でもサクサクな動作を実現。5G対応の低価格スマートフォン、OPPO A55s 5Gレビュー


スマートフォンは高性能化と、低価格化という2つの相反するトレンドが主流。私の場合、最近は「高くても良い製品」という方針の下、ハイエンドモデルを購入するようにしています。ただ、ある程度性能に妥協しても安いスマートフォンで、5Gを使いたい、というニーズがあるのも確か。今回は、11月26日に発売になったばかりの廉価ながら5G接続に対応したスマートフォン、OPPO A55s 5Gをメーカーからお借りしてレビュー。

OPPO A55s 5GはOPPOから登場した最新の5G対応のスマートフォン。6.5インチの2400×1080解像度で90Hz駆動の大画面ディスプレイに4GB RAM、64GBストレージ、そして1300万画素のカメラを搭載し、スマートフォンとして欲しい機能を搭載。それでいながら、約3万円、ポイント還元込なら2万円台という低価格が魅力の製品です。




OPPO A55s 5Gのスペック


  • ・ディスプレイ: 6.5インチ 2400×1080・90HZ駆動
  • ・CPU: Qualcomm Snapdragon 480 5G
  • ・OS: ColorOS 11 (Android 11ベース)
  • ・RAM + ROM: 4GB RAM+128GB ストレージ
  • ・アウトカメラ: 1300万画素(広角)+200万画素(深度)
  • ・フロントカメラ:800万画素
  • ・Bluetooth: 5.0
  • ・USB:Type-C
  • ・バッテリー:4000mAh
  • ・重量:182g(本体のみ・実測値)
  • ・大きさ:162.1mm*74.7mm*8.2mm
  • ・Wi-Fi:2.4/5GHz 802.11 a/b/g/n/ac/ax
  • ・ネットワーク:
  • 2G: GSM850/900/1800/1900MHz:
  • 3G: WCDMA band 1/2/4/5/6/8/19
  • 4G: TD-LTE band 38/39/40/41/42
  • 4G: LTE FDD band 1/2/3/4/5/7/8/18/19/26/28
  • 5G NSA: n3/28/77/78

大画面ながら小型で、軽量なコンパクトさが魅力





パッケージは先日レビューを投稿したミドルレンジスマートフォンの、OPPO Reno5 Aと同様非常にシンプル。同梱品は、本体の他には説明書とシリコンケースのみで、充電器や充電ケーブルも含まれていません。



本体はプラスチック製のボディーで、これまで紹介していた背面にガラスやメタルを利用した製品に比べると、若干安っぽさを感じます。ただ、実際に利用する際にはケースに入れることがほとんどなため、外側のデザインはそこまで重要でないとも言えるかも。



画面は6.5インチの2400×1080、フルHDディスプレイ。狭縁かつ、パンチホール型のフロントカメラを採用し、前面のほぼ全てが画面という仕上がりです。本体重量は、実測で182g、公称で178gで、2021年に発売されたOPPOのスマートフォンの中では最軽量。6.5インチ帯の大画面スマートフォンの中でも軽量な部類です。ただ、160gのXiaomi Mi 11 Lite 5Gに比べると重め。




本体上部は特にセンサー類は搭載していない形状。下部にはUSB Type-C端子と、3.5mmステレオミニジャックを搭載。今どきのスマートフォンでは珍しく、有線イヤホンの接続が可能です。



左側面にはボリュームキーとSIMスロットを搭載。SIMスロットはnanoSIM×2で、1スロットはmicroSDとの共用(排他仕様)。eSIMにも対応しており、microSD利用時にはnanoSIM×1+eSIMで2回線を同時に利用することも可能です。


右側面には電源キーを搭載。電源キーとボリュームキーが左右で別々に搭載されたOPPO型のキー配置です。



背面カメラは1300万画素のメインカメラと、200万画素の被写界深度センサーのデュアル仕様。カメラ部分をミルとトリプルカメラのようにも見えますが、真ん中はただのロゴで飾り。他の機種からカメラ部分のパーツを流用したようにも思えますが、Reno5 Aとは若干異なっており、中国版の機種からの流用かと。



ディスプレイを実際に点灯させた状態は上のような感じ。フロントカメラはパンチホール型のため、カメラの存在が気にならないレベルなのは嬉しいところ。ディスプレイは通常の液晶パネル(IPS)のため、AMOLED採用品に比べると明るい場所での視認性は劣ります。

とはいえ、外で利用してみても暗さを感じる場面は少なく、特に問題なく利用できそうです。大画面なのもあって、文字の読みやすさはもちろん動画などの再生も見やすい印象でした。

サクサク使える操作性と、90Hz駆動のなめらかな描写が魅力


    

OPPO A55s 5GはOPPOの独自UIであるColorOS 11を採用。ColorOSはAndroid 11をベースにしており、OPPOの独自機能と、Android 11の高度な電源管理機能などの両方を利用できるのが魅力的。

セットアップ時の詳細な項目は、OPPO Reno5 Aのレビュー時の内容をご確認を。他のスマートフォンからのデータ引き継ぎはAndroid側の項目、もしくは、OPPOスマートフォンからであればOPPOのアカウントを利用し、「HeyTapクラウド」経由で引き継ぐことも可能です。



  

プリインストールアプリは、概ね上の用な感じ。(LinkedIn、Agoda、Booking.comなどはバックアップからの復元分)OPPOの独自のツール類と、Google系のアプリ、そしてNetflixとFacebookとコンパクトにまとめられれています。標準ランチャーは、ドロワーのないiPhone型で、ドロワーを利用したい場合はサードパーティ製の利用がおすすめ。

  

    

設定メニューの配置は若干独特。個人的には、設定したい項目にたどり着くまでが、若干長く感じるのは苦手かも。ナビゲーションボタンの配置は、標準では右側に戻るキーの配置。ただし、上のようにキーの配置を入れ替えることも可能。カスタマイズの柔軟性は高い印象です。

  

性能を測る上での指標の一つである、Antutuベンチマークは215,290点。スコアで見た場合、26万点のXiaomi Redmi Note 10レベルと概ね同等。GPUに関しては、RAMが4GBと少ないこともあり計測不可でした。ベンチマーク中の温度上昇は2.9℃で、若干熱くなる程度。高負荷な作業をした場合でも、熱くて持てなくなるということはありません。

実際に通勤から、出社後、またプライベートでもOPPO A55s 5Gを利用してブラウジング、SNS、旅行アプリを利用したホテルの予約など、普段と同じ使い方をしてみました。どのアプリでもスムーズな動作で、不満を感じる部分はなかった印象。

このスムーズさを維持している要因は、A55s 5Gのタスクキルが頻繁に動作していることも一因かと。Chromeで作業をしたあと、SNSを利用し、またChromeに戻るとすでにアプリは一度停止し、再度WEBページを読み込み直すような挙動で、少ないRAM容量でも最大限スムーズに動作するように工夫されています。


  

バッテリー持ちに関しては、かも不可もないという印象。朝出勤中から利用して、会社では時々利用、という使い方で午前中で70%ほどに。丸一日使う分では、最後にモバイルバッテリーがなくてもなんとかなるレベル。なお、丸一日スタンバイで放置しても、一日で20%ほどしかバッテリーは減らず、省電力性は一定程度確保されています。

気軽に撮影できるカメラが魅力的。若干コントラストは低め



OPPO A55s 5Gはバックカメラに1,300万画素の広角カメラと、200万画素の深度センサーのデュアルカメラ仕様。実際に写真を撮ることができるのは、広角カメラのみのため、実質的にはシングルセンサーですが、豊富な撮影モードを活かして様々な写真表現が可能です。

前述したようにOPPO A55s 5Gは、タスクキル機能が強力に動作しており、他のアプリが原因でアプリの動作が重くなるという場面が少なくなっています。カメラに関しても同様の恩恵を受けることができ、起動から撮影までのタイムラグは最小限。このため、写真を撮りたいという場面を逃さずに写真を撮影できます。

  

    

静止画の標準的な撮影モードは上の感じ。HDR機能と、フィルター機能を搭載しており、明るい場所でも色鮮やかな写真を撮影することが可能。また、フィルター機能を駆使して、色のある写真表現も可能です。

また、夜景撮影モードも搭載しており、後述するように暗い場所であっても明るく、かつ、鮮やかな写真を撮ることができます。

    

動画撮影に関しては、メニューはフィルターと画質の調整くらいとシンプル。手ブレ補正機能はデジタルでも搭載しておらず、動画はかなり手ブレしてしまう印象。記事下部に動画のサンプルも添付しますが、Vlogなどで利用するのは厳しそうです。

その他の撮影モードはタイムラプスや、パノラマ、エキスパートモードといった形。他のスマートフォンに比べると撮影モード自体が少ない印象です。エキスパートモードでは、シャッタースピードやホワイトバランスなどを自在に設定することが可能でした。なお、エキスパートモードでもRAW形式での記録は非対応です。




まずは順光下での撮影から。青色に関しては、空を中心に十分表現できている印象。ただ、赤色に関してはどの写真でも薄くなっている印象が否めず、また、全体的に写真の彩度が低く白っぽい写真になっている印象。


ポートレートモード

1枚目はHDRが有効になった状態ですが、無理やり彩度を上げたような印象が否めず、不自然な色になってしまった写真。2枚目はポートレートモードで撮影した写真で、背景の空などは一切表現できない代わりに、手前の馬の顔はキレイに描写。ぼかし方も自然で、なかなか良い感じでした。





逆光下や夕暮れ時の写真もテスト。センサーの問題だとは思いますが、明るい場所では露出オーバーになってしまい、画像全体が白くなってしまう印象。また、夕焼け時の写真はHDRのおかげで全体的に明るさを確保できた反面、合成写真のような撮れ方をしてしまっており、不自然さが大きい印象です。




夜景モードでの写真も、これまでの写真と同様に、全体的に彩度が不足して白っぽい写真になってしまっています。また、夜景モードの場合は、黒色の表現が微妙で、夜景モードなのにノイズが目立つ結果に。OPPO Reno5 Aでも6,400万画素センサーで明るい写真が撮影できたのに対し、A55s 5Gの場合はコストカットが露骨に響いた結果という印象でした。



動画のサンプルはわざわざYouTubeに上げるほどでもなかったので、植込みでご確認を。手持ちでぐるっとパノラマに撮影をしただけでもかなり手ブレしており、実用性は厳しそう。数秒間歩いてみた動画では、かなり小刻みな揺れが残ってしまっており、動画撮影は基本的にできないと思ったほうが良さそうです。

お手頃価格で5G通信も欲しい、そんな人におすすめのモデル



今回レビューしたOPPO A55s 5G、3万円台前半、ポイント還元込なら2万円台という安価な価格設定でありながら、見やすい6.5インチの大型ディスプレイ、サクサク動く快適な操作性、スムーズに撮影できるカメラを備えたモデルでした。

私の生活圏には5G回線の恩恵を受けられる場所が少なく、本レビューではその通信の実力までは試せませんでしたが、4G回線下では不満なく利用できていた印象。安価に最新の通信回線を試せるスマートフォンが欲しい、という場合でも最適なモデル。OPPOのミドル帯のOPPO Reno5 Aなどとも比較しながら、選んでみてみたら良さそうです。




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