【Xiaomi Mi 11 Lite 5G】価格もカメラも、おサイフケータイも、性能も。全部妥協したくない人におすすめのスマートフォン。Xiaomi Mi 11 Lite 5Gレビュー
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Xiaomi MI 11 LITE 5G
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カエレバ
びっくりする軽さで、スマホを持ち歩くときの負担が軽減する薄型デザイン
パッケージや付属品はXiaomiの国外版のスマートフォンなどと同じく最低限。標準でシリコンケースが付属し、画面保護フィルムが予め貼られているのはすぐに外に持ち出して使えるので嬉しいところ。特徴的な点でいえば、33W急速充電に対応しているUSB-ACアダプターがついているところ。Quick
Charge
4.0の最大27Wに比べさらに高速で、充電を忘れていた際でもというのがウリです。
カメラは6400万画素のメインカメラ+800万画素の広角カメラ+500万画素のマクロカメラのトリプルカメラ。フラッシュもあわせた4つの機構を四角形にコンパクトにまとめたデザインが良い感じ。お財布ケータイ利用時に使うFeliCaチップは背面の右上に位置します。
電源キー兼指紋認証センサーと、ボリュームキーは本体の右側面。スピーカーとUSB
Type-C端子、SIMスロットはすべて本体の下部側面に配置。写真からも分かるように本体はわずか6.8mmと非常に薄くなっているのも特徴。薄さの実現のためか、3.5mmステレオミニプラグは非搭載です。
MIUIの使い勝手は優秀。独自性が減って、普通に使えるOSに
Mi 11 Lite 5GはAndroid
11ベースのXiaomiのカスタムOSであるMIUIを搭載。すでにブートローダーアンロックからのROM入れ替えの方法もあちこちで公開されていますが、個人的には今のMIUIはAndroid
OSの標準で良い部分と、かゆいところに手が届く機能をうまく組み合わせて使い勝手の良いものと思っています。
先日レビューしたRedmi Note
10と同じくMIUIは標準で日本語に対応。最初の言語選択で日本語を選択すればXiaomi側のメニューでも日本語のままセットアップを終えられます。
アプリ本体にデータを保有するLINEやWeChatといったSNS、また銀行のワンタイムパスワードアプリ、モバイルSuicaを始めとした電子マネーについては別途移行作業が必要ではあるものの、以前に比べて移行作業は簡略化されているため、難なく移行することができました。
MIUIの独自機能の設定で注意が必要なのが、広告の表示機能。Xiaomiのオリジナルアプリ上などで広告を表示する機能ですが、当然必要となることはないため、予めオフにしておくと良さそうです。
本体の画面ロック周りはMIUI側の設定が適用。一番利用頻度が高いロック解除方法というと、指紋認証。Mi
11 Lite
5Gは側面型のセンサーを採用しており、手で本体を持ち上げたときでも、スタンドに置いた状態でロックを解除したいという時もスムーズに認証可能。精度も高く、ほぼタイムラグなしでロックを解除して使うことが可能です。
標準状態でのホーム画面が上のような感じ。Xiaomi独自のセキュリティ機能や、クリーナー機能のほかはGoogle関連のアプリとおサイフケータイ関連が搭載されているのみ。セットアップ時に他のスマホからの移行を行っていれば、最終的には壁紙などは移行されます。
MIUIでは標準のAndroidでは対応していない操作方法にも対応。一つはクイック設定ツールや通知画面の表示方法。通常の画面上から下ろして両方を表示する方法に加えて、ステータスバーの左右で出す内容を変えることも可能。必要なものに限ってすばやく表示することで操作性を向上させるもの。私は標準で十分でしたが、慣れるとオリジナル方式も良さそうです。
MIUIのオリジナル機能は他にもダークモードや、システムナビゲーションのジェスチャー化なども搭載。なお、ジェスチャーでの操作は標準ランチャー以外ではうまく動作しなかったため、今後のアップデートでの改善に期待したいところ。MIUIのアップデートはそれなりの頻度で行われており、現在の最新版はMIUI
V12.5。MIUIは有志による開発も盛んなUIの一つで、ブートローダーアンロックを行うことで他のカスタムROMを利用することも可能。すでにMIUI自体の完成度が高いため、個人的にはあえてカスタムROMを必要とはしませんでしたが、興味があればAndroPlusさんの記事などを参考にやってみても良いかもしれません。
Mi 11 Lite 5Gの性能:高いスペックでなんでもサクサク。でも、発熱の激しさがネック
性能の指標となるAnTuTuベンチマークでの結果は46万点強。私がMi 11 Lite
5Gを購入するまでメインにしていたGalaxy
S10が42万点のため、点数だけで言えばGalaxy S10を凌駕。Snapdragon
780Gの性能はSnapdragon
855よりも上と言えます。アプリなどを使っていても、画面遷移などで不満を感じる場面はまずなく、SNSも、ブラウジングも、Youtubeの閲覧もそつなくこなしていけます。
Mi 11 Lite
5GはFeliCaチップを搭載しているため、モバイルSuicaを始めとしたおサイフケータイの機能をフルで利用可能。一度使い始めると、各種電子マネーでのオートチャージの充実さや、モバイルSuicaでは新幹線もタッチだけで乗れるという利便性を前におサイフケータイ無しでの生活が成り立たなくなってしまいます。
FeliCaチップは本体上部のカメラと反対側に搭載されており、自動改札機を通る際も、コンビニなどで支払いをする際もタッチミスが全く無いのが最高。手帳型の比較的分厚いケースを使っていても反応感度・速度ともに申し分なく、グローバル版の設計段階からFeliCa対応を前提に設計しただけあります。
ただ、不満を感じる場面が多いのが発熱の激しさ。外気温が30度を超えるような状況では普通のスマートフォンも排熱ができず熱くなりがちですが、Mi
11 Lite
5Gの発熱はそれ以上。端末を裸で持っているのはもちろん、画面をタップするだけで火傷するんじゃないのかというくらいに熱くなります。
画面描写を90Hzに設定しているとその傾向はより顕著になり、すぐに発熱して90Hz駆動だったのが60Hzに落ち、一気に動作も重くなり、さらに熱くなっていくという悪循環が生じていく有様。Mi
11 Lite
5Gのデザインの魅力として薄さを挙げましたが、もう少し厚くしてでも排熱性を高めるべきだったのではないかと思います。
発熱しやすいということは、バッテリー持ちの悪化にも直結しやすく、炎天下での利用時のバッテリーの減るスピードはかなりのスピード。もちろん、四六時中スマートフォンを使っているという場面は少ないものの上のグラフで中盤の急落している部分は一応冷房の効いた空間での状況。1時間に20%近いバッテリーが消費されており、一度端末温度が上昇したら冷却にも時間を要し、バッテリー消費量も上がってしまう傾向でした。
約1ヶ月間、旅行や普段の勤務時にメインのスマートフォンつまり、LINEもTwitterも電話もすべてを利用した状態で持ち出している体感では、通勤往復合計3時間弱の環境では補充なしで丸一日を過ごすのは不可能ではないけども困難という結論に。1時間半ほどで会社にたどり着いた時には、バッテリーが100%→80%に、仕事を終えて帰路についた頃についてしばらくすれば上のようなレベルで20%以下に到達し、帰宅時はギリギリというレベル。モバイルバッテリーはマストと言えそうです。
放電のスピードには若干残念なところもありましたが、家などで画面を消灯して充電していけばかなりのスピードで充電ができるのも事実。7%までバッテリーを使った状態からQuick
Charge
3.0(18W)で充電しても約1時間半でフル充電ができるレベル。一定の時間おきに充電ができれば長時間の外出時でも困らないと言えば困らないわけです。
充電中は上のようなアニメーションの表示機能も搭載。急速充電時には、その旨がきちんと表示されるため、急速充電できているかどうかも確認できるのは便利。アニメーションは、数秒で消灯するため焼付きなどの心配はありません。
バッテリー消費量が若干増加することになっても利用したいのが、画面のリフレッシュレートの90Hz化。通常のスマートフォンは60Hz駆動ですが、1.5倍の画面描写の90Hzになると、スクロールや画面遷移が目に見えてぬるぬるして気持ち良いのが嬉しいところ。案外この小さな描写の違いでも、日常的に使っているときのストレスが変わってくるのは意外でした。
電池の使用量にそこまで影響せず、あると便利だったくらいに感じれるのがAlways
On
Display機能。電源接続時は近接センサーで動きを感知したときに自動で時計が表示され、壁紙と一体化したアニメーションでスムーズなロック解除を実現しています。こういったギミックは余計ではあるものの、あると意外と手放せなくなるものでした。
どこでも安心してシャッターを切れるトリプルカメラ。食事も景色も美しく撮影
背面のカメラは4800万画素のメインカメラを軸に800万画素の広角カメラと500万画素のマイクロカメラのトリプルカメラ構成。Xiaomiのカメラは若干濃い口の色合いになるのが特徴ですが、その表現を生かして食事も、旅行先での景色も手軽に撮影できました。ただ、外で使うと発熱してカメラの起動が遅くなることが多いのが残念かもですが。
まずは食事の写真から。AIカメラのモード調整機能によって、食事を撮るときには自動で暖色を強くする食事モードに切り替わります。一眼レフの45mmレンズ等で撮影するのに比べると画角の広さが難点ですが、なかなか美味しそうに撮れているのではないかなと。
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毛無峠にて |
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毛無峠にて |
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浄土ヶ浜にて |
太陽光の下での描写力の高さはさすがと言えるもの。特に青空の下では普通のカメラでも綺麗に撮影できる環境であるのは事実ですが、自動で入る補正によって鮮やかに、ハイコントラストな写真の撮影が可能。1枚目の鉄塔と青空の写真は広角レンズで撮影していますが、秀逸な表現が光っています。
雲天や屋内での撮影もなかなか。3枚目の部屋の写真ではHDRがONになっており、若干全体の描写が荒くなっているのが気になるものの、鮮やかな写真を撮影できているのは評価できるかと。
ナイトモードのクオリティはかも不可もなくという感じ。撮影中の手ブレに関しては結構シビアで、何かで手を支えた状態で撮影しないとぶれてしまう印象。すぐに熱を持ちやすい性質も相まって、撮影終了後は10秒ほどは合成に時間がかかる印象でした。
動画撮影時には電子手ブレ補正機能も搭載。Galaxy
S10に比べると補正の精度が弱く、また、発熱時には手ブレ補正がうまく機能せず、ブロックノイズが乗ってしまう場面もありましたが、上のようにジンバルなしでも十分な画質での撮影が可能。通常レンズから広角レンズへの切り替えもスムーズで、自動の色補正による鮮やかな映像を手軽に撮影できました。
カメラは直感的に使えるUIが特徴。基本的に静止画の撮影時にはオートモードで、AIによる自動シーン判別などを使いながら思い通りの写真が撮れる印象。実際、作例はすべてオートモードで撮影しているので、何も考えずにシャッターを切れるのはグッド。
プロモードではF値やシャッタースピード、ISOの調整が可能。スマートフォンによっては、広角レンズではプロモード不可ということもありますが、Mi
11 Lite
5Gでは問題なし。プロモード時はRAWでの撮影にも対応するため、あとからPCで写真を編集することも可能です。
設定メニューからはシャッターサウンドの変更も可能。日本版の場合、サウンドをオフにすることは不可能。標準の「デフォルト」は音が大きいため、小さい音の「フィルム」にして使うのが実用面ではベターでした。
価格も、カメラも、5Gもおサイフケータイも妥協できない人へ
今回はXiaomi Mi 11 Lite
5Gを購入し約1ヶ月間に渡ってメイン端末として、おサイフケータイも、LINEもTwitterもWEBブラウジングもカーナビもすべてこの1台に集約して使ってきました。約4万円という価格でありながら、どんなこともサクサクとこなせる高い性能と、おサイフケータイ、さらには5G通信にも対応し、カメラもキレイなスマートフォンというのはかなり魅力的。
良いスマートフォンだからこそ発熱や電池もちなど不満を感じる場面はあったものの、Mi
11 Lite
5Gを1台買っておけばこれだけで普通に使えるというのは嬉しいもの。ハイエンドスマホに2桁万円を支払って割賦で購入するなら、MVNOで通信費を抑えつつ、端末代も安価に、でもカメラも性能も妥協しないXiaomi Mi 11 Lite 5Gはベストな選択肢と言えます。
【OPPO Find X3 Pro】夜景も風景も、子猫だって最大5000万画素のカメラと、5倍の望遠レンズで思いのままに撮影。Snapdragon 888搭載のOPPO Find X3 Proレビュー
Xiaomi MI 11 LITE 5G
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