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【TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 A035】撮影の幅を手軽な価格で広げる望遠レンズ入門機。夜の飛行機も、鐵道も花も景色の撮影にもぴったりなTAMRON 100-400mm A035レビュー

 

東京で桜の開花宣言が出されてから早2週間。冬コート無しでも出歩ける暖かさと、通勤経路でも多く見かける桜から春の訪れを感じつ今日。緊急事態宣言も解除となり、日中の外出に対してのハードルも下がってきました。そんな春は、カメラを持ってお散歩をするにも絶好の季節。花粉対策は空気清浄機ロボット掃除機に任せて、思いっきり春らしい写真を撮りたいですよね。

これまで当ブログではどちらかというと広角か、中望遠の単焦点レンズを中心に、かつ中国・YONGNUOのレンズを紹介してきました。ただYONGNUOは望遠レンズはまだ販売していません。今回は低価格でありながら400mmでもF6.3の明るさを確保したライトバズーカ、Tamron 100-400mm F/4.5-6.3 A035を購入したのでレビュー。

約7万円台という価格でありながらテレ側でF6.3の明るさを実現。eBANDコーティングによってクリアでヌケの良い画質を実現し、日差しの強い場所でも、暗所でも確かな写りを実現した本製品、フルサイズで望遠の世界を楽しむなら最初に買っておきたい一本でした。



単体で1.2kgの重量級。ただ、手持ち撮影も可能な重さ




パッケージと説明書などは写真の通り。実はタムロンのレンズを買うのは初めてですが、説明書や保証書の入れ方は日本メーカーらしいという一言に総括できるかと。




レンズ本体は100-400mmというだけあって巨大という言葉に尽きます。100mm時の上の写真でも相当大きく、テレ端の400mm時は文字通りかなり長くのび、手持ち撮影時にはテコの原理でかなりしっかりと構える必要があります。

本体のデザインはつや消しのブラックで、必要最低限の印字のみがなされたシンプルな形。そもそも安くないレンズですが、安っぽさを感じることはなく、所有欲も満たしてくれます。



手ブレ補正とフォーカスモードの設定スイッチは、カメラに装着時は正面向かって左下に来る配置。被写界深度メモリも搭載しているため、高倍率時には参考程度ではあるものの手軽に確認が可能です。


レンズ単体の重量は1,197gとマンモス級。これまでも14mmの超広角レンズなどを試してきましたが、それでも800gだったりと1kgを超えていたわけではなく、本レンズで私のレンズの中では初めての1kg台に。ただ、それなりに大きさもあって重いため、片手で問題なく持てる重さです。





Nikon D750にYONGNUO 50mm F1.8を装着したものと比較すると上のような感じ。以下に巨大なのかが分かるかと。装着した際も鏡筒を伸ばさない状態でもD750の3~4倍の長さになるレベル。Nikon D750と装着した状態での重量は2,001gと約2kg。D750よりもレンズの方が重くなっています。


D750の重量>レンズの重量となっているため、実際に使っている際の重量感はかなりのもの。男性の私は鏡筒を伸ばした状態で写真を取り続けてもそこまで苦ではないものの、とっさに構えた際に手ブレの内容に撮影するのは至難の業でした。



明るさにも強く、確かな写りを実現。開放時でもくっきりとした写真に




今回はTamron A035 100-400mm F4.5-F6.3を持って、乗馬クラブから空港まで多くの場所に行って写真を撮影。明るい場所でも写真にゴーストがないのはもちろん、フォーカスポイントではくっきりと、そして決して雑ではない自然なボケ感を実現しました。

まずは絞った状態の写真から。日差しの強い日の乗馬クラブで400mmに近い状態で撮影したものですが、馬の馬体にピッタリピントが合い、筋肉の付き具合もよく見えるほどに。後ろのボケ感の描写も丁寧なのも良い感じでした。





望遠レンズは鉄道の写真を撮る上でも、他の人には撮れない構図から撮影ができるため便利。ちょうど成田空港に行ったのもあり、スカイライナー乗り場や車体を撮影。動いている車両に対してもしっかりとピントが合い、50mmあたりのレンズではできない被写界深度のある写真の撮影ができます。今回は、高層ビルなどからの撮影はできませんでしたが、400mmを活かして様々な構図から撮影ができるのは良いですよね。



400mmが活きるのは風景撮影時もその一つ。先日地上50階の客室が魅力的だったアンダーズ東京に泊まった際は、上のような東京の美しい朝焼けと夕焼けを撮影。粘りのある撮影品質を活かして色鮮やかに描いてくれます。





標準ズームレンズで意外と難しいのが物撮り。一般的な50mmレンズでは意外と歪みが残ってレビュー品の撮影時には気になる場面も実は多いはず。そんなときこそ望遠レンズを利用することで、タブレット端末やノートPCのように直線部が多く歪みがダイレクトに写ってしまうものでも自然な形で撮影することができます。商品レビューをするという用途は決して多くないとはいえ、商品レビューをすることがある人にも持っておいて欲しい一品です。








このTamron A035 100-400mm F4.5-6.3はテレ端時でもF6.3の明るさを確保。より高価なレンズと比べるとテレ端時は暗めではあるものの一定程度の明るさを確保しており、夜景撮影でも粘りある撮影が可能です。

今回は日没時の成田空港のターミナルやさくらの丘から成田空港に離発着する航空機の撮影にチャレンジ。レンズ内手ブレ補正をフルに利用することで、手持ち撮影でありながら躍動感のある写真の撮影ができました。



お花見の前に本記事を書いておきたかったものの、間に合わなかったので桜の写真の作例も。持ち前の明るさを活かして比較的絞った状態でもシャッタースピードを確保でき、桜の花びらにしっかりピントを合わせて撮影することが可能。ズームレンズならではの被写界深度をフルに活用して桜並木を美しく撮影できました。

望遠レンズで撮影の幅を広げる。望遠デビューに最適なTamron A035



今回購入したTamrton A035 100-400mm F4.5-F6.3は7万円台という安価な価格設定でありながら、明るく、また手ブレ補正も利用でき幅広い場面で活躍できる望遠レンズでした。50mm・85mmの単焦点や14mmの超広角レンズでも様々な写真の表現が可能ですが、さらに一段と高い写真を撮るには望遠レンズはマスト。これから様々な花が美しく咲く季節、望遠レンズでこれまでにない写真を撮ってみてはいかが?


【TAMRON SP 45mm F/1.8 F013】食事も明るい日差しの下でも粘りのある描写を実現する大口径標準レンズ。お散歩レンズに欲しいTAMRON SP 45mm F/1.8レビュー


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