レビュー

[レビュー][threecolumns]

【Vantop&Vankyoインタビュー】プロジェクターやイヤホン、アクションカメラを販売するVankyoとVantopとは。創業3年でAmazon1位獲得の実力について直撃社長インタビュー


日本のAmazonでも販売を拡大し、見かけることが多くなったガジェットメーカーVANTOP先日完全ワイヤレスイヤホンをレビューしたVankyoも同じ会社。Amazonで販売されている謎のブランドについて調べているAmaviserでも人気記事ランキング1位(執筆日時点)になっているなど、日本のユーザーからの関心の高いメーカー。今回、以前とある通販サイトの突撃インタビューでお世話になった某氏が就職したという話を聞きつけ、VANTOPの製品や今後の展開について徹底インタビューしてきました。

【Vankyo】自宅ライフをドンドン快適にする製品をお手頃価格で。Vankyo・VANTOPのおうちで使えるプロジェクターやタブレット、ヘッドフォンをご紹介
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【VANKYO X100】連続再生時間6時間でつけっぱなしでOK。耳からズレ落ちない完全ワイヤレスイヤホンVANKYO X100レビュー
Amaviserさま:プロジェクターやタブレットが評判のVankyoについて調べてみた


2020年1月深圳訪問の記事



プロジェクターやカメラを展開するメーカー、VANTOP・Vankyo




VANTOPは中国・深圳市に本社を置くガジェットメーカー。深圳万迈科技创新有限公司が正式な社名。ちなみに漢字の「万迈」は「Vantop」の当て字から来ているとか。創業は2017年9月と新しく、まだまだ新興企業といったところ。従業員数は創業時は20人程度だったものの、今では300人超の規模に急成長した会社です。

保有しているブランドは、アクションカメラなどを展開するVANTOPに、プロジェクターやワイヤレスイヤホン、タブレットのVankyo、手軽な価格帯のドローンを展開するSnaptain、そしてホームカメラを製造するHeimVisionの4つ。日本のAmazonではVAN-Directで製品を販売しており、基本的にプライム配送に対応しているため手軽に購入することが可能です。

公式サイト:https://www.vantopgroup.com/




Vankyoブランドのプロジェクターは、安価でありながら高解像度対応をしていることなどが評価され、米国のAmazonではプロジェクター部門で1位の売上を獲得。日本では1位ではないものの、それでもかなり上位の販売量を誇っています。上の写真のモデルは、Vankyo V600。

Vankyo V600は21,80019,800円という価格ながらネイティブ解像度1080Pで、明るさは5500ルーメン、コントラストは1:5000という高機能。最大の投影可能インチは300インチと家庭内だけでなく、ビジネスでも、ちょっとしたイベントでも利用できるレベルを実現。安くて性能が良ければ、そりゃ売れるよね。

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Vankyoといえば、先日レビューしていた完全ワイヤレスイヤホンVankyo X100もありました。個人的には正直音質とつけ心地は微妙(ただ、中国で移動してる際にはずっと使ってました)でしたが、妙に耳にフィットする製品。2,000円台でこのクオリティなら結構良い製品。ちなみに、現在は6,000円ほどの新型モデルも開発中。試してみましたがかなり良さげでした。

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会社内を回ってみると、試験室では絶賛テスト中のモデルも。写真のモデルはVANKYO Leisure 470。ネイティブ解像度は720PとフルHDのV600に比べると劣るものの、よりコンパクト&9,990円になったモデル。Vankyoのプロジェクターは侮れません。





Vantopの本社は深圳市南山区の北部に位置。深圳大学の大学院キャンパスの近くで、写真のNEW COMPARK A棟に入居。急速に人員を拡大しており、オフィスでは現在のテナント入居部分の隣もオフィスにするための工事を実施中でした。営業・マーケティングを担う部門は4部門。今回案内してくれたK氏は営業4部で、日本向け専門の部隊。

VANTOPの営業部門のうち残りの3部門は基本的に製品のジャンル別。基本的に英語圏向けのマーケティングを担当するため、ジャンルに特化しているんだとか。対して日本は文化圏が異なること、また、お客様のニーズも異なるため独立しているんだとか。日本向けの今後の展開に関しては後述しますが、当社は日本市場を重要視していることはお分かりいただけるかと。



社内ではマーケティングだけでなく、開発部門やデザイン部門の職員たちが、黙々と作業に取り組んでいました。目を引くのが、デスクの上にある製品のサンプルたち。他社の製品も転がっており、どうやってより良い製品を作るか真剣な様子が伺えます。

開発からサポートまで一貫することで、顧客のニーズを掴むのが強み


深圳万迈科技创新有限公司・郑宇淳(Vincent Zheng)社長

深圳万迈科技创新有限公司・郑宇淳(Vincent Zheng)社長

今回はVantopグループを運営する深圳万迈科技创新有限公司の郑宇淳(Vincent Zheng)社長に特別にインタビューを実施。アメリカのAmazonではプロジェクター部門で第一位を獲得するなど、創業からわずか3年でトップメーカーに躍り出た当社の強みや、今後の展開について聞いてきました。


あーる(聞き手):今回は貴重な機会をいただき、ありがとうございます。御社は設立3年という新しい会社でありながら、プロジェクター部門では米国Amazonで1位の売上を記録するなど素晴らしいメーカーに成長しました。他社と比較して、VANTOPの強みとは一体何なんでしょうか?

郑宇淳社長:こちらこそお越しいただき、ありがとうございます。弊社はトップクラスの製品を提供することを目標に製品開発を行っています。他のブランドと違うところは製品の開発から製造、マーケティング、そしてアフターサービスまですべて自社で行っていること(注:実際の製造工場は提携工場)で、消費者のニーズに対して的確に応えていることです。最終消費者とのコミュニケーションを重視していることで、ニーズに合った製品を開発し、提供していることで選ばれていると感じています。

あーる:開発からアフターサービスまで一貫して自社で担っていることで、より選ばれる製品を作っているということですね。御社では、現在世界中に向けて製品を販売しており、その中には日本も含まれます。先ほど御社のマーケティング部門のうち、日本向けは独立した部門になっていると伺いました。御社は日本市場をどのように考えていらっしゃるのでしょうか?

郑宇淳社長:日本は我が社にとって重要な市場の一つです。特に日本のお客様は単に価格だけではなく、製品の性能や品質に対しても厳しい目を持っており、そのニーズを満たすことが重要と考えています。今後お客様との接点を増やしていくことでより選んでいただけるようにしていきたいと考えています。


あーる:現在御社ではVANTOPにVankyo、Snaptain、HeimVisionの4つのブランドを展開しています。今後はどのような製品展開を考えているのでしょうか?

郑宇淳社長:各ブランドごとに製品には特徴があります。VANTOPやVankyoは自宅や外でのエンターテインメントに関したもの、HeimVisionは自宅内のカメラというように異なるものです。今後はより生活の中で使えるものを開発して提供していきたいですね。

あーる:最後になりますが、日本の顧客に対してのメッセージはありますか?

郑宇淳社長:当社は日本での販売を一昨年開始し、昨年には一昨年の300倍もの売上を日本で記録することができました。今後も日本のお客様の要望に沿った製品を開発し提供していきたいと思っています。また、当社では今後日本の楽天市場にも直営店を出店する計画があり、より日本のお客様との接点を増やしていきたいと思っています。

あーる:ありがとうございました。

製品開発と品質の検証に強み。社内でもテスト中の機器の多さに驚き


社内にあった検査機器たち

全部で100項目以上の検査を実施中の、VANTOPのアクションカメラ

ドローン関連製品の検査機器たち

今回のインタビューでは、郑宇淳社長からは開発からアフターサービスまで一貫しているとの発言がありました。社内を見学していても感じたのは、製品の品質に対するこだわりが秀でていること。至るところで新製品や競合他社の製品をテストし、検査している様子が見られたのは、これまで訪問したメーカーと比べても圧倒的に違う印象でした。



その他社内を回っていると気になる製品を発見。手のひらに乗る超小型サイズのプロジェクター。まだ、開発中の製品のため詳細は担当者も不明でしたが、このサイズ感で安く出てきたら欲しい製品になることは間違いなし。リモコン不要でネットワーク上やUSBメモリ上の動画を再生できるプロジェクターなら、家でもちょっとしたパーティーでも、もしくは旅行のときにホテルで使っても良さそう。


せっかくなので会社中からありったけの製品を集めてきてもらったのが上の写真。手前にはVankyoのAndroid 9搭載タブレット、奥にはプロジェクターやドローンに家庭内用のカメラなんてものも。ここに写っているものすべてが1万円~2万円で購入できてしまうのは中国メーカーの良いところ。国内販売品はPSE適合検査済みで、技適もちゃんと取得済みなのも嬉しいポイントです。


日本のAmazonでもよく見かけるVANTOP・Vankyoの製品といえば、このVankyo V600プロジェクター19,800円という価格でネイティブ解像度はフルHD、5,500ルーメンの明るさに1:5000の高コントラストの実力モデル。

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担当者からおすすめされたのは、HeimVision136。室内に設置し、カメラで撮影している映像を左側のタブレットで常時確認したり、こちらから声を送ったりできる製品。赤ちゃん向けの見守りカメラというやつです。11,980円11,381円で購入可能と、競合他社に比べてお安いのがポイント。



その他にもドローンも販売を拡大中。Snaptainのドローンは大きめのモデルも含めて200g以下の製品が数多くラインナップ中。航空法以外の法律の制限も多いため、一概に200g以下の製品をおすすめすることはできませんし、個人的には高価なモデルを買ったほうが幸せとも思いますが、1万円以下の価格で購入できるドローンは魅力ではありますよね。

【ドローン徹底比較】ドローン歴3年のあーるが本気でおすすめする新時代のドローン5選。DJI Mavic Miniから高級モデルまで徹底紹介


安くて良いものを追求するVANTOP。これからの製品も楽しみ


今回インタビューを敢行してきたVANTOPグループ。顧客とのコミュニケーションを大事にすることでより良い製品を作っていく姿勢は、消費者としては期待できると思えるところ。前回レビューしたイヤホンは辛口評価でしたが、そういった声を受けてよりよい製品ができるので、どんどんレビューして欲しいとのこと。ブロガーとしても好感が持てました。

今後もより安い価格で、家庭内やアウトドアで使える製品を増やしていくとのこと。実際、社内ではロボット掃除機も試作品が動き回っていて、今後の製品にも期待できそう。そんなVankyo・VANTOPに期待したいところ。ぜひ、読者の方もVANTOPグループを試してみてください。

【Vankyo】自宅ライフをドンドン快適にする製品をお手頃価格で。Vankyo・VANTOPのおうちで使えるプロジェクターやタブレット、ヘッドフォンをご紹介
【Vankyo Leisure 470】持ち運びやすい小型軽量なプロジェクター、Vankyo Leisure 470レビュー。8,000円で始めるプロジェクターライフを
【Vankyo VIVIMAGE Explore 2】手軽に自宅でホームシアターを。8000円台でダイナミックな映像を大画面で楽しめるプロジェクター、VIVIMAGE Explorer 2レビュー
【VANKYO X100】連続再生時間6時間でつけっぱなしでOK。耳からズレ落ちない完全ワイヤレスイヤホンVANKYO X100レビュー
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