レビュー

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【UMIDIGI】フラグシップモデルUMIDIGI F2とPower 3の配送遅延に揺れるUMIDIGIを突撃。F2の実機レビューと遅延の原因を確認してきました。


先日のVANTOP・Vankyoの訪問に引き続き、1月の3連休を利用した深圳訪問のレポート第2弾の記事は、昨年も訪問したUMIDIGI。10月の訪問時にはクアッドカメラ搭載のUMIDIGI F2の予約受付開始の前日というタイミングで、大きな反響をいただきました。

その後バッテリー特化モデルのUMIDIGI Power 3のご紹介をしたりしていたUMIDIGIですが、現時点でまだF2とPower 3は出荷が完了していない状態。Twitterでも多くの方が未だに到着しないF2とPower 3について不満を表明するなど、非常に厳しい状態。今回はそんなUMIDIGIに直接現在の出荷状況と、遅延の原因を突撃インタビューしてきました。

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2020年1月深圳訪問の記事

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重量級でも高級感と、動作のサクサクさ、カメラはバッチリなUMIDIGI F2実機レビュー






まずは現在出荷作業を継続しているUMIDIGI F2の実機を確認。前回訪問時はまだカメラアプリが調整中だったり、ソフトウェアの調整が終わっていないプロトタイプでしたが、今回は製品版をチェック。

ブラックのモデルをケースから取り出して見てみましたが、最近の中国メーカーの流行りの鏡面仕上げの本体は想像以上にスタイリッシュ。見た目で言えば十分に高級スマホといっていいレベル。クアッドカメラもコンパクトに収まっており、違和感なく使える感じ。


側面の指紋認証センサーの動作もチェック。私が現在保有しているXiaomi Redmi K30 5Gの側面センサーに比べると、流石にワンテンポ遅い感は否めないもののちゃんと認証はできている感じ。ただ、精度がどこまであるのかは自身で試していないため未知数。




UMIDIGIといった中華ローカルメーカーのスマートフォンの良いところは、中国大手メーカーのように独自UIを搭載するのではなく、AOSPに最小限のカスタマイズを加えるに留めていること。UMIDIGI F2も例外ではなく、Android 10をベースに設定画面のデザインを変えている程度。

実際にいくつかアプリと起動したり、ブラウザでWebサイトを開いたりして見る限り、アプリの起動でワンテンポ遅いということもなくサクサク。前回のインタビューでもあったように、ソフトウェアのチューニングについても以前に比べて改善してきた印象です。






クアッドカメラを搭載したUMIDIGI F2。カメラの最高画素数は4800万画素と高いのが特徴。その他に120°の1300万画素広角カメラ、500万画素のマクロカメラも搭載し、カメラの性能の高さが自慢。外に持ち出すことはできなかったため、オフィス内でのテストだけしてきました。

撮影してみたのが上の写真たち。全体的に白みがかかっているのは否めないものの、なかなかな画質に仕上がってきている印象。担当者いわく「カメラには今回は自信がある」とのこと。


「香港のデモが出荷遅延の原因」と、担当者。ただし、製造遅延も原因


UMIDIGI F2は11月中には出荷開始予定だったが、12月の中頃までずれ込んだ

UMIDIGI F2について大きな問題になったのは出荷開始の遅延。10月14日にプレセールを開始したF2は、当ブログの過去の記事でもあるように11月には発送を開始する予定であったものの、発送が大幅に遅延。担当者によると当初の発送開始の最終期限は11月30日であったが、実際に発送を開始したのは12月18日。12月20日までにプレセールの分が発送され、31日までに11.11の独身の日セール分を発送。現在は独身の日セール以降の注文分について発送しているとのこと。UMIDIGIの日本公式のTwitterでも何度か遅延の情報が出るものの実態が不透明な状態でした。




上のような情報は時々出されていたものの、結局いつ発送されるのかがわかったのは12月19日のツイート。情報発信のレベルとしてはかなり低レベルだったといっても過言ではありません。当社の担当者によると発送遅延の原因は以下の通り(順番は担当者の説明順番のまま)

1.香港のデモによる影響が配送にあった。工場から配送拠点である香港に向けて出荷したものの、工場に戻ってきてしまった。
2.生産自体がスケジュールに対して遅延した。一部の部品のサプライヤーからの供給が遅れ生産が間に合わなかったことで、当初予定していた発送日に間に合わなかった。
3.香港から戻ってきたものは、EU向けと日本向け(充電用のACアダプターが異なる)がごちゃまぜになってしまい、再度仕分けをすることとなったため時間がかかった

という3点。引用したツイートでも、また、担当者からの説明でも最初に香港のデモによる混乱を挙げていますが、私からすれば詭弁でしかないと感じています。部品供給の遅れを含め香港に責任転嫁しているだけと。香港のデモが大規模になったのは6月からであり、8,9月には勇武派による抗議行動も活発化していたわけで、11月に出荷する製品の発送遅延の理由として挙げるのは無理があるわけ。インタビュー中も何度も「生産の遅延はなかったのか」と聞くこととなっての2,3番目でした。

言論の自由って素晴らしい。私達が香港の逃亡犯条例デモから学ぶべきこと。中華ガジェットブログ管理人として。



出荷が遅れているのは散々問題になったUMIDIGI F2だけでなく、バッテリー強化モデルのUMIDIGI Power 3も。なぜ2機種連続で出荷の大幅遅延をやらかすのか、というのは企業の姿勢として大いに疑問ですが当社の言い分を聞いてきました。

UMIDIGI Power 3の配送遅延の原因は、F2でも3番目の原因として上がっていた電源プラグ。Power 3ではこれまでの反省(?)を活かして電源プラグを着脱して変更できるタイプにしたとか。ただし、EU版は着脱不可のものとして出荷する予定。着脱可能なタイプとEU版は形状が類似しており、そのまま両者の出荷分が再び混入したんだとか。F2の遅延の3番目の理由と全く同じことが最後は発生しているとの言い分。

UMIDIGI F2ならびにPower 3の発送遅延に関しては当社の社長もかなり怒っており、日本の店舗(Amazon)の担当と、マーケティング担当(インタビュー相手)は連日社長から呼び出しを受けているとのこと。知らんがな

現在懸命に発送準備をしているが、まだ発送できていないのが現状。そして、中国は今週末から春節に突入するためPower 3の発送を待っている方々はさらに到着が後ろ倒しになるのを覚悟する必要がありそう。インタビュー当日(11日)も忘年会だとかで、お正月ムード真っ最中でした。

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新製品はUSBケーブル。防水・防塵モデルは3月に発表とか


電圧表示

アンペア表示

4時間後にオフになる設定をした状態


担当者から強く紹介してくれと紹介されたのはUSB Type-Cケーブル。電圧、アンペア、モニターに表示可能で、さらに連続充電時間を設定できる(一定時間経過後は供給停止できる)USB Type-Cケーブル。節電や、スマートフォンのバッテリーの過充電防止のニーズが高まっているからとのこと。

一応試してみましたが、個人的には「だから何?」の製品。確かに日本国内でもUSBの電力チェッカーの販売が増え、誰でも簡単にチェックできるようになったものの、日常的に常に確認するニーズが有るかといえば謎でした。

肝心のスマートフォンの新製品については、次回作の発表は3月を予定とのこと。次回作は防水・防塵モデルとなり、前回のインタビューであった日本人のニーズをさらにカバーするものに。話を聞く限り、よくあるアウトドアモデルではなく、カメラやSoCの性能はF2の上となるフラグシップモデルとして登場する予定だとか。きちんとすぐに配送されるのであれば魅力的です。


製品の質は以前より向上。生産・販売スケジュールの改善が急務



今回のUMIDIGI訪問は裏話をすると、お互いに連絡が行き違いになったり、担当者が急遽打ち合わせに入り音信不通になったりと、波乱万丈のスタートになっていました。聞いてきた中身も、満を持して投入したフラグシップモデルの配送遅延についてのインタビューと、前回と比べるとかなり重たい内容に。

UMIDIGI F2ではTwitterを見ると、SIMカードを突然認識しなくなったり、スピーカーが壊れたりする個体が続出していたりと、パット見た製品の質は高くなっても実態が見合っていない例がある模様。加えて今回のように製造・出荷遅延を連発しているというのはスマートフォンメーカーとしてというより、一企業としてのビジネスの体をなしていません

2回も訪問させていただきながら辛口の内容となってしまうのはUMIDIGIに対して大変申し訳ないものの、今後まずは約束を守れる企業になること、そして、製品の品質を実態の伴ったものにすることを真摯に実行し、失った信頼を取り返せるようになることを願ってやみません。

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