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【Xiaomi Pro Router】実効速度400Mbps超。同時接続でも高速通信MU-MIMO対応のXiaomi Pro Routerレビュー


8K放送に関しての情報がだんだんと増えてきて、時代の流れは映像に関しても高解像度が止まらない今日このごろ。YouTubeでも4K映像を簡単に鑑賞できるようになったのは、まだ記憶に新しいかもしれません。そんなときに重要になってくるのがインターネット回線。今回、IEEE802.11acから採用となったMU-MIMOにも対応したXiaomiのWiFiルーター、Xiaomi Pro Routerを購入しましたのでレビューいたします。

Xiaomi Pro Routerは、Xiaomiから登場している最新のWiFiルーター。複数の端末に対して同時に接続・通信することで通信内容の他端末への干渉を防ぎ、高速化をする技術「MU-MIMO」に対応したルーター。5Ghz帯で最大1,733Mbps、2.4Ghz帯で800Mbpsを実現するルーター。まさに、これからのWiFi技術に対応したルーターですが、95ドルと手頃な価格を実現したモデルです。


MU-MIMO技術とは



本機の最大の特徴といえるのは、IEEE802.11acから対応となっているMU-MIMO技術への対応。この技術に関しては、最近対応を謳ったルーターが手頃な価格になってきているものの、実際どんなものなのかは分かり辛いのが本音。

このMU-MIMO技術では、
1クライアント当たりの通信速度の最大値が増えるわけではなく、1つのアクセスポイントに複数のクライアントが接続している環境下で、アクセスポイントが同時に送信できる相手端末数が複数に増える
ようになっているのが特徴。これによって、実際の接続速度(実効スループット)を低下させないようになっています。 また、これと合わせて複数のクライアント端末に対してアンテナからの電波を工夫し、各端末での干渉を避けるようにした「ビームフォーミング」も活用して、同時通信時でも通信速度が劣化しないよう工夫されています。

ここ最近は、家族共用のアクセスポイントはもちろんのこと、1人暮らしの家庭においても複数の端末で同時にWiFi通信を行い、その通信量も多いことは増えているのは間違いないはず。そんなときに、各端末での接続スピードを落とさないようにしている技術で、より、各端末で快適にネットワーク通信ができるようになるわけです。

参考:

『スループットの飛躍的向上を実現した「MIMO」と「MU-MIMO」 (2/2)』, @IT, 下野慶太(アルバネットワークス株式会社), http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1304/09/news004_2.html, 平成29年12月7日参照
『Wi-FiのMU-MIMOとビームフォーミングとは?』, ケーブル自作 LAN BIBLE, http://lan-cables.com/bimumi.html, 平成29年12月7日参照

重厚な金属製の本体が目を引きます




パッケージは、以前レビューしていたXiaomi Mi Router miniの時の白のものから変わり、重厚な黒色に。本製品はXiaomiの中でも上位機種に位置づけられており、高級さを感じさせられます。4本ものアンテナを搭載しているため、パッケージはかなり大きめ。



本体もなかなか大きく、A5サイズの大きさに、厚みは6cm超という大型サイズ。アンテナも合わせた全高は20cmにもなる大きさ。主に側面部はヒートシンクとなっていて、高速通信を複数端末でした場合でも、十二分に耐えられる構造となっています。


接続端子としては、入力用のRJ45が1ポート、通信用が3ポートの構成。各ポートは最大1000Mbpsまで対応しており、1Gbps契約の光回線でも十二分にその実力を発揮可能。外部HDD/SSD用にUSB 3.0端子も搭載しており、外付けHDD/SSDを活用することで、簡易NAS可も可能です。


付属品は本体の他には電源ケーブルと、取り扱い説明書のみ。説明書はすべて中国語表記のため、読んでみてもあまり意味は無いかもしれません。

セットアップは簡単。アクセスポイントのみでの利用時には切り替えが必須



セットアップに関しては、はるか昔にレビューしていたMi Router miniと同様に、電源挿入後に出てくるアクセスポイントに接続後は、画面の支持に従うだけ。セットアップ自体は非常にスムーズに可能でした。

PCで表示させた設定画面

ルーターの動作モードの変更画面

今回は、光回線の回線終端装置後の専用ルーターの先に設置する「アクセスポイント」としての利用がメイン。セットアップ後に、接続している端末から管理画面へアクセスし(192.168.31.1)、上網設置から「工作模式切替」を選択肢、「中継工作模式」を選択する必要があります。

このアクセスポイントモードへの変更をしない場合は、Xiaomi Pro Routerに接続している機器同士の接続は問題ないものの、光回線側のルーターに接続している機器との相互通信ができなくなります。なお、Xiaomi Pro RouterをADSL回線のルーターとしても利用可能ですが、ADSLの新規受付が終了する今は不要でしょう。

アクセスポイントモードでの設定画面(トップ)

アクセスポイントモードでの設定画面

その他の設定画面は上の通り。ルーターのCPU利用率や、RAMの状態もリアルタイムで確認できるのは面白いですね。また、アクセスポイントに関しては、5Ghz帯と2.4Ghz帯を一つのものにすることも可能。今回は、同一ポイントで自動で切り替えれるようにしています。




また、スマートフォンのアプリケーション「Mi Wifi」を利用することで、ルーターの接続状況や、アップデート、その他の機能をアプリから簡単に設定可能。アクセスポイントモードでは、ファイヤーウォールなどの一部の機能は利用できないものの、設定が可能となっています。

実行速度400Mbps超は流石。これなら安心して利用できます


Mi Notebook Air 13にて

Mi Notebook Air 13にて

Xiaomi Mi Pad 3にて

Huawei Mate 9にて(2.4Ghz接続)

今回は徹底的にその性能を確かめるべくスピードテストを実施。Intel Wireless AC 8260を搭載したXiaomi Mi Notebook Air 13(2016)では、下り実効400Mbps超という高速通信を実現。有線接続に迫る高速さで、無線でも有線さながらの回線速度を確保しました。

5Ghz帯での接続が可能だったXiaomi Mi Pad 3(レビュー)でも実効300Mbpsほどを確保。Mi Router miniでも発生しており直せないスマートフォンでの5Ghz帯接続ができない問題は本機でも継続。それでも、実効50Mbpsは確保しており、実用的には問題ないレベルになっています。

複数端末同時接続時でも、怖いもの知らず



今回レビューしたXiaomi Pro Router、実効速度400Mbps超MU-MIMO対応と高機能・高性能ながら95ドル(記事執筆時点)という安価な価格を実現したモデルでした。今後、ますます同時に高速通信を求められることが多くなっていくであろう家庭内WiFi環境に、複数端末同時接続でも怖いもの知らずな本機を設置するのも良さそうです。


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