【DOOGEE MIX】激安174ドルの3辺ベゼルレスが中華から!Helio P25採用で基本性能もバッチリなお手頃ベゼルレス端末、DOOGEE MIXレビュー
ここ最近の中華スマホのブームと言えば、降臨祭にもお邪魔していたSamsungの最新端末、Galaxy S8のそっくりさんか、私の愛用機でもある高性能デュアルカメラ搭載Huawei Mate 9にインスパイアされたデュアルカメラ、そして、シャープや、Xiaomi Mi MIX(レビュー)によって市民権を得ることとなった3辺ベゼルレス端末。今回は、そんな3辺ベゼルレス端末に登場した、中華メーカーの激安機、DOOGEE MIXが到着しましたのでレビューいたします。
DOOGEE MIXはDOOGEEが放つ激安3辺ベゼルレス端末。5.5インチのHDディスプレイに、MediaTek Helio P25、6/4GB RAM、64GBストレージを搭載したミドルハイモデル。デザインだけでなく性能も両立させながら、価格は記事執筆時点で174ドルとかなりお買い得な品です。
よかったところ
・3辺ベゼルレスなデザインで、所有感が半端ない・青色が映えるデザインがカッコイイ
・Helio P25のおかげで、基本的なアプリ利用はサクサク
・独自のテーマの適用が簡単にできて、好みのUIで使える
イマイチなところ
・カメラの発色がイマイチ表だけでなく背面も美しい、青が映えるデザイン
パッケージの"MIX"は、完全にXiaomi Mi MIXのパクリ。中華メーカーが他の中華メーカーをパクるというのもなかなか面白い図ですが、どちらにせよ高級感は非常にあって良い感じです。
ちなみに、DOOGEE MIXの"MIX"は MINI + MAX = MIXだとか。よく分かりません。
前面・下部に指紋認証センサー兼ホームボタンが位置 |
背面・プラスチックではあるものの、鏡面仕上げでかなり高級感がある |
下部・microUSBとスピーカー |
右側面・電源キーとボリュームキー |
上部・3.5mmステレオミニジャック |
左側面・SIMスロット |
SIMスロット・nanoSIM+microSD(microSIM共用) |
背面はXiaomi Mi MIXのようなセラミックではないにせよ、鏡面仕上げになっており、反射が美しい高級感溢れるデザインに。側面の青色と合わせてなかなか良い感じで仕上がっています。
液晶保護フィルムは、初期に貼り付けられている部分を剥がすと貼られた状態に。買ってすぐに使い始められるような心遣いは嬉しいですね。
背面には1600+800万画素のデュアルカメラ仕様のバックカメラを搭載。若干出っ張ってしまってるのが不安ではありますが、ボケ感のある写真などに期待が高まります。
重量は5.5インチのスマートフォンにしては、若干重めである196g。といっても、小さくて若干重めという感じでは、手のひらに落ち着いてくれる重さでした。
付属品は、
- プラスチックケース
- microUSBケーブル
- AC-USBアダプター(EUプラグ)
- 説明書
- 保証書
- SIMピン
- 予備の液晶保護フィルム
の構成。プラスチックケースは、よくあるかなり大きくて実用性に乏しいタイプではなく、薄く日常利用でも使えるレベルの品。レビュー品といえども、いつもはケースなどを買い足すことが多いのですが、今回は何も買い足すこと無くレビュー期間中を乗り越えられました。
ミドルハイの性能で、なんでもサクサク動作。
ディスプレイは有機ELのため、発色がかなり良い |
DOOGEE MIXは、SoCにはMediaTekの最新SoCであるHelio P25を採用。Helio Pシリーズは、Helio Xシリーズに比べると性能面では若干劣るものの、安定性や、省電力性ではPシリーズの方が優れている感じで、DOOGEE MIXも安定した動作を見せてくれます。
基本的な画面遷移に関しては、Snapdragon 8xx系搭載機種に比べるとワンテンポ遅い印象を感じるものの、その性能によって基本的なアプリは問題なく動作します。
性能の指標となる各種ベンチマークの結果は上の通り。Antutuベンチマークの結果は、ミドルハイレベルの59,882点。Geekbenchでは、Single-Coreが812点、Multi-Coreが3,900点という結果に。また、今回は3D Markも実施してみましたが、Sling Shot Extremeで749点でした。
カメラの表現力はイマイチ。ボケも期待はしないほうが良いかも
気になるのはカメラの性能。1600+800万画素のデュアルカメラとなっている背面カメラの性能は個人的には期待していました。カメラのUIは、iPhoneを意識した感じとなっており、比較的メニュー等は豊富。
撮影オプションに関しては、エフェクト機能は一切搭載せず、HDRモードのみ。その他は最低限のオプションが用意されている感じ。
デュアルカメラ機で試してみたい機能といえばボケ機能。2つのレンズの差を利用することで被写体までの距離を正確に測定し、ボケ感のあるエフェクトを追加することのできる機能は、Huawei Mate 9(レビュー)では大活躍しました。
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HDR・ON |
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HDR・OFF |
風景写真に関しては、全体的に感じるのは発色の薄さ。3枚目の青空は、実際にはもっと青々としていましたが、写真ではあまり感じられない感じとちょっともったいない印象。HDRに関しては、なかなか強力で暗所を明るく出せています。
夜間の撮影性能はこんな感じ。1枚目はギリギリ使えそうなレベルですが、献灯流しを撮影した2枚目はもはや何が映っているのかわからないレベルに。暗所の撮影に関しては、だいぶ無理があったようです。
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ボケエフェクトあり |
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ボケエフェクトあり |
食事の写真も撮ってみました。上の2枚はデュアルカメラのお家芸であるボケ機能を有効化して撮影。残念ながら、ただ選択した場所以外をぼかしているだけという感じで、不自然さが否めない結果に。
3枚目はエフェクトを一切かけずに45°から撮影してみましたが、発色があまり良くなくそこまで美味しそうには取れなかったのが残念。飯テロカメラとしては、イマイチと言えそうです。
カスタマイズ性に優れたUI。アップデートも多く安心
標準のホーム画面はオレンジ色で、実際の画面で見ると有機ELの発色の良さも合わせて鮮やかに明るく映し出されます。アイコン類は、シンプルなデザインで好感。なお、上からぶら下がっているゲーム機のようなアイコンを押すと、下の写真のテーマ選択画面に移行。
簡単にUIのデザインを好みのものに変えられるテーマストアは結構充実。おそらく、大半はメーカー側で用意したものとは思いますが、そこそこの種類があるため、何かしら気になるテーマには出会えるはず。iOS風のテーマやGalaxy風のテーマも入っているのは、中華メーカーといったところ。
クイック設定ツールや、設定画面は上の通り。基本的に、Android 7.0のものに、一部MediaTekのオリジナルのものがたされている感じ。MediaTek系の機能で言えば、ジェスチャーに関する設定が大分追加されていました。
また、ナビゲーションバーの配置に関しても変更が可能。Galaxy系の右戻るボタンに慣れてきた私のような人種でも、安心して利用することが出来ます。
個人的に驚かされたのは、ソフトウェアのアップデートの頻度の高さ。レビューを開始してから3週間ほどで既に2回アップデートが配信されており、Androidセキュリティパッチレベルは2017年8月5日分に更新済み。
既に利用している上でバグを感じる場面はまったくないものの、小さなバグであってもしっかりと更新して改善していこうというメーカーの姿勢には脱帽です。
人目を引くスタイリッシュなデザインのスマホでした
今回レビューしたDOOGEE MIX。3辺ベゼルレスで、青色が映え、なかなか良い感じのデザインで、人目を引くスタイリッシュなスマートフォンでした。それでいながら、基本性能はしっかりと抑え、UIやバグの修正に関しても細かいところまで妥協していない姿勢。これなら、安心して毎日使っていけそうです。
現在、Banggoodでの販売価格は174ドル。Xiaomi Mi MIXは高くて買えない!でも、3辺ベゼルレスでバリバリ使える端末がほしい!という方にもまさにぴったりなスマートフォンと言えそうでした。
スペック
液晶: 5.5inch 1280*720 (HD)
CPU: MediaTek Helio P25
OS: Android 7.0 Nougat
RAM + ROM: 6GB/4GB RAM + 64GB ストレージ
カメラ: 1600+800万画素(バックカメラ)、500万画素(フロントカメラ)
指紋認証: 搭載
Bluetooth: 4.0
USB:microUSB
SIM Card:デュアルSIM・デュアルスタンバイ(nanoSIM*1+microSIM*1)
バッテリー:3380mAh
重量:193g(本体のみ)
大きさ:14.40 x 7.62 x 0.80 cm
ネットワーク:
GSM 850/900/1800/1900MHz
WCDMA 900/2100MHz
FDD-LTE B1/B3/B7/B8/B20
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