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【KZ ZS5】ダイナミック+バランスドアーマチュアのハイブリッド方式で、分離・音場に優れた高コスパ機。KZの最新イヤホンKZ ZS5レビュー

ここ数日はDOOGEEから登場した3辺ベゼルレス端末、DOOGEE MIXの登場やGearBestのXiaomiセールなど、私達の物欲を刺激するイベントが多く財布が悲鳴を上げております。そんな状態でも、音楽を聴くのにも妥協をしたくない、という方にコストパフォーマンスに優れた中華イヤホンKZ ZS5をご紹介しましょう。

ここ最近Twitterでも話題となることが多かった、KZの新型イヤホンKZ ZS5。KZといえば、一昔前はKZ IE80といったザ・パクリイヤホンや、名機とも言われたKZ ATEで話題のメーカー。今回のZS5は打って変わって贅沢にも高級イヤホンで採用されることの多い2DD+2BAのハイブリッド方式を採用した注目機種。某社製の某イヤホンにそっくりとの意見もあるいわく付きの商品ですが、音は一流の良機種でした。価格は約30ドルですが、その価格からは想像できない音を奏でてくれました。

KZの他の機種のレビューはこちら

良かったところ

・切削加工によるシンプルながら主張のあるデザインで耳に映える
・リケーブル可能で、断線の心配が不要
・価格帯を越えた解像度と音場で、臨場感ある再生が可能

悪かったところ

・ケーブル接続部が独自端子採用
・ケーブル接続の不安定さ
・高域の作り方が雑で、高音がカットされている




切削加工の耳に映えるデザインの筺体




KZ ZS5。箱から製品を取り出してまず最初に驚かされるのは、どの筺体。切削加工によって、独特のデザインなのは非常に目を引きます。どこかのCampfire Audioのイヤホンにデザインが似ている気もしますが、おそらく気のせいでしょう。

他のメーカーのイヤホンと比べてみると(LZ Z4などの例外を除く)、一回りほど筺体が大きくなっているものの、耳に入れてみるとすっぽりと収まる感じ。シンプルでまとまったデザインが光ります。

パッケージはこれまでのKZのイヤホンにありがちだった、「ただの箱」から一転、量販店でぶら下げてあっても違和感のないパッケージに仕上がりました。遂にKZも、小売店でも置けるようなデザインの箱を用意するようになったと思うと感慨深いですね。
付属品は、イヤホン本体に加えて、専用ケーブル(リケーブル可能)、イヤーチップ、説明書。KZのイヤホンなのに"USER GUIDE"が付きました。
本体とケーブルの接続部は、MMCXなどの汎用コネクタではなく、独自の専用コネクタを使用。ただ、本機のコネクタで利用できるケーブル自体は既に幾つかリリースされており、HCKさんを始めとするストアでも販売中。本体と一緒にまとめて購入するのも手です。

実際の使用上ではこの独自端子が意外とネックに。写真からも分かるように、ケーブル側の端子を押さえる部分が小さくちょっと力がかかると簡単にケーブルが抜けけてしまったり。端子部が左右対称なため、向きを間違えやすいというのもマイナスポイントでした。

音場の表現は秀逸。高域の表現力には疑問符

KZ ZS5を一聴するとまず、その独特の高域の鳴り方に驚かされます。(悪い意味で)明らかにシャリシャリとした鳴り方で、ある程度以上の高域がすっぽりカットされているのは、肝を抜かれるのが本音。ただ、KZ ZS5の音は第一印象だけで判断してはいけません。

2DD+2BAのハイブリッド方式の恩恵か、音の分離に関しては良好。また、解像度に関しても十分及第点を与えれる印象を受けています。また、ハイブリッド方式だからこそ低域の表現に関してはしっかりと厚く鳴らすことが出来ており、そのベースあってこその立体感のある音場表現ができていました。

一方で高域の表現に関しては個人的には若干不満も感じています。特にハイハットあたりから上に関してはシャリシャリしすぎ、加えて更に上の領域はカットされている印象も否めないのは残念でした。ボーカル周辺の中高域の表現は好みの音でしたので、惜しいところ。

音に関して総括すれば、ハイブリッド方式の恩恵を受けて分離・解像度の面で十分な性能を持っており、低域のベースがしっかりとした機種。しかし、高域に関しては若干疑問符を付けなければならない傾向といったところ。ただし、少なくとも30ドルで購入できる音のレベルは越えています。

低価格でも音質に拘れる、デザインも映える良機種

今回購入してみたKZ ZS5。私の購入価格は33ドルと非常に安い価格でありながら、低域をベースとした分離と音場表現に優れた良機種でした。今回は付属のケーブルのみでのレビューでしたが、実は交換用のアップグレードケーブルも購入済み。リケーブルも簡単に試しながら、ハイエンド機種に迫る音質を可能とするKZ ZS5は、中華イヤホンの入り口としても最適な機種といえます。

AliExpressでは33ドルほどから販売中。また、Amazonでも4,500円ほどで入手することが可能で、手軽にポチってしまっても損はないハズです。

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