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F.I.X.RECORDS作品の配信の一時停止から見えるハイレゾ音源の闇

今更感がある話題ですし、このブログでは数回ハイレゾについて書いてきています
今までの記事はこんな感じですね

さて、ハイレゾを買いますか(ポリオミノ、シルシ購入
ハイレゾ音源を買いたくなってしまうような、しまわないようなお話

今回は、ワタクシもよく音源を購入するF.I.X.RECORDSさんの作品の配信が一時停止になったことを踏まえて、せっかくなので、このハイレゾ商法の闇を垣間見ようと思います
私のTwitterをご覧になっている方は私がfixerさんやserieril(せりえりる)さんのツイートをRTしたりしているのでこの話題については以前から知っているのはご存知かとは思います

ちなみに、この記事の執筆時点(2015/01/30現在)では、e-onkyoでは配信が再開されている模様です





F.I.X.RECORDSの作品に何が?

公式サイトの説明を引用してみますと

2014年10月24日よりe-onkyo music様で配信開始しておりました一部WAV音源にフォーマット変換エラーに由来する不備がございました。そこで、e-onkyo music様と協議の結果、同日に配信開始した作品の配信を停止いたしました。
とのことです

e-onkyoの方のお知らせは既に削除されてしまっていたので引用できませんが、ototoyの方のお知らせはあるのでそちらも見てみます

F.I.X.RECORDS様の下記音源に関して、DSDマスターをPCM(WAV/FLAC/ALAC/mp3/AAC)に変換した際に設定が適切ではないものが含まれていました。
 ということです

要は、PCM形式で配信していた音源を作る際に、設定に問題があって修正しなきゃいけないということですね

うん?PCMに変換...?

ここで感づいた方が多いかと思います
ototoyでもe-onkyoでもF.I.X.RECORDSの音源は多数配信されていますが、どれもDSD版とflac版があります

そして、今回のトラブルではPCMのみが差し替えになったようデウス
つまり、配信されている音源は基本的にDSDから変換されただけということです
そして、さらに...このツイートをご覧ください...


これって...つまり、うん
配信用データを作っているのはKORGのAudioGateだったわけですね...
ちなみに、e-onykoでは既に配信再開になりましたがPCM版のみの差し替えだそうですね


手元にある音源を見てみます

ワタクシもF.I.X.RECORDSの作品は数作品購入しております
というか、相当買ってますね
  • Suara / Special Place Recording -Suara at 求道会館
  • 津田朱里 / Believe(24bit/96kHz)
  • 上原れな / The Brilliant Best~タイアップコレクション~ (2.8MHz dsd+mp3)
  • TVアニメ「WHITE ALBUM2」VOCAL COLLECTION(2.8MHz dsd+mp3)
  • F.I.X.RECORDS×OTOTOY PRESENTS 春のハイレゾ祭 来場者特典フリー・ダウンロード音源
  • 上原れな / Emergence(24bit/192kHz)
  • Suara / Fly away -大空へ-(24bit/96kHz)
  • Suara / I'm a beast(24bit/96kHz)
  • Suara / DSD live session (2.8MHz dsd + 24bit/48kHz)
  • Suara / the Best〜タイアップコレクション〜 (2.8MHz dsd+mp3)

うわぁ、いっぱい買ってる(白目)
基本的にDSD版のあるものに関してはDSD版を購入していましたが、上原れなのEmergenceはヘッドホン祭の限定販売ということで24bit/192KHz版を購入していました。今回はこの音源のタグをちょっと覗いてみます

Suara / the Best〜タイアップコレクション〜 (2.8MHz dsd+mp3)

?!?!?!?!

エンコードの設定の欄に一体...?!
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> KORG AudioGate ver.2.2.1 (Mac OS X10.5 Intel) <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

なんと、エンコードはAudioGate...?
ただ、AudioGateでDSDを作ったというよりは、DSDのカット編集にAudioGateを使ったのだと信じたいですね...
serierillさんも言ってますし...

先に挙げたツイートを見る限り、元データはDSDでそこからの変換がダメだったぽいですしね

せっかくなので他のアルバムも見てみる

 Suara / Special Place Recording -Suara at 求道会館(DSD版
 Suara / Special Place Recording -Suara at 求道会館(24bit/96KHz版

この2つを比較すると、PCM版のコメント欄はOTOTOYに寄って書き換えられていますね。エンコードの設定は、AudioGateのバージョンが上がってますね

まぁ、流石にこの音源はクラウドファンディングまでして、DA-3000を4台同期してやると宣言してますからDSDが元で、PCMは変換なのでしょう
趣向を変えて、eufoniusの音源も見てみました
やっぱりこれもAudioGateで編集してますね

AudioGateが凄いのか、制作現場がザルなのか...

というように、色々とタグを覗いてみましたが、どうやらAudioGateでの編集が多く行われてるみたいですね

そして、どうやらPCM版はAudioGateで変換されたんじゃないのかと...。AudioGateは、KORGのMRシリーズ向けに最初登場し、その後DSDネイティブ再生の初期のソフトとしても活躍していましたが、まさかプロも使っているとは...

でも、これではっきりしたようにPCM版がDSDからAudioGateから変換しただけなら、私達にでも同じことができるということです。AudioGate3は有料ですが、でも私達自身でできるわけですね。

それをした状態のものを別バージョンとして販売していた、しているという状況はいかがなものなのでしょうかねぇ...

私はAudioGateを使うのが面倒で、DSDからPCMに落とすときにはJRMCのコンバーターでやっちゃってますがね(;^ω^)




個人的には...

個人的には、複数バージョンを配信することに異を唱えるつもりはありません。しかし、どれが元のものなのかくらいははっきりさせてもいいんじゃないでしょうか?

どのように録音され、どのフォーマットで記録されたものなのか、そしてどれが元なのかくらいは、高いお金を払ってハイレゾ音源を買うのですから消費者は知っていいのではないかと思うのです。
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