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【秋のヘッドフォン祭り2017】FiiO社長も来日。世界初公開の製品を含むDAP・アンプ・イヤホンの発表会レポート


本日11月3日から中野サンプラザで開催されている秋のヘッドフォン祭り2017。その初日の本日朝には新しくFiiOの代理店となったエミライによって、FiiOの新商品発表会が開催。なんと、本国の社長であるJames氏も来日し、挨拶をするほどの気合の入れよう。世界初公開となる商品もあった発表会のレポートをお届けしましょう。

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「お客様とのコミュニケーション」を軸に置くFiiO



まずは朝9時半から6階チャペルで開催された新商品発表会から。本発表会は、ヘッドフォン祭り自体の開場前という時間に設定されていながらも、その注目の高さから一般入場も目立ちました。

司会進行は㈱エミライの島 幸太郎氏

司会進行を努めたのは株式会社エミライの島 幸太郎氏。事前の発表会の告知自体がエミライによってなされていたように、今回の発表会はこれまでのFiiOの国内総代理店であるオヤイデ電気ではなく、エミライが担当。


FiiO社長James Chung氏

最初の挨拶やFiiOの概要説明に関しては、FiiO(広州飛傲電子科技有限公司)の社長であるJames Chung氏も登壇。翌日4日には広州での新商品発表会を控えるというタイトなスケジュールながら今回は来日した格好。

James氏といえば、世界最大のオーディオコミュニティであるHead-Fiでも同名で活動。(@JamesFiiO)私自身も何度かスレッド内で会話したことがある張本人です。FiiOの社長としてだけでなく、一オーディオファンとしても深い見識を持っており、Head-Fiでは有名人の一人。



まずはFiiOの概要に関して。設立から10年が経過したFiiOは、ポータブルDAC、アンプ、DAP、イヤホンなどを展開してきたオーディオメーカー。これまで、一切外注をせずに設計、製造、保守をすべて自社で完結してきたというこだわりがあります。FiiOの名前の由来はFi(Fidelity)とiO(1 and 0, Digital)に由来し、設立時からデジタルとオーディオの融合にも意識を持っていたようです。

FiiOの企業精神は「イノベーション」「製品に対する品質」「お客様に対するサービス」が三位一体。特に、FiiOはユーザーとのコミュニケーションに軸をおいていおり、社長のJamesがHead-Fi上においてFiiO公式のアカウントも含めてすべて自身でコミュニケーションを取っているほど。このHead-Fiを通じ、製品に関してのアイデアを募集することは多いとか。

ただし、日本に関しては言葉の壁が厚いためかHead-Fiに書き込む方が少ないのが残念だとか。今後は、新しく代理店として機能するエミライを通じて、要望や声をメーカーに伝えてほしいとのこと。



FiiOのもう一つの強みは研究開発力の高さ。70名という人数のエンジニアと25年間に及ぶ音響機器の企画開発の経験によって、「R&Dのスペシャリスト」であるとのこと。また、工場は6,000平米の敷地を確保し、年間で100万台のミュージックプレイヤー機器を出荷可能。「Zero Tolerance(許容差ゼロ)」を掲げ、些細なミスも許さないことを徹底しているとか。


James氏からは新しく国内代理店になるエミライに対しての期待も言及。お客様からの声、ニーズ、お叱りをよりスムーズに本国に伝えられる代理店としてエミライを指名したとのこと。「将来に渡ってエミライがFiiOにとって最良のパートナーだと確信している」とも述べて、今後日本での展開をエミライを軸に加速していく意向を示しました。


また、今回のイベントではFiiOのスローガンである「Infinity Sound」に関しても解説。より広い音場を確保できるバランス接続について触れ、今後アンプ、DAC、DAP、イヤホンのすべてをバランス接続に対応させていくと宣言。こうして、バランス接続に対応したメーカーの中で、FiiOが唯一無二の存在になれると述べました。

FiiO・James Chung氏(左)とエミライ・島 幸太郎氏

FiiOの社長であるJames氏からの冒頭挨拶では、日本国内におけるFiiOの製品展開の加速をエミライを中心に行っていくことが述べられました。これまでの代理店であったオヤイデ電気は完全に梯子を外された形となり、ほぼエミライ一本軸という印象です。エミライはOPPOやFocalの国内代理店としての実績もあり、今後はよりスピーディーな展開に期待できそうでした。

質疑応答では、ユーザーとの交流の具体的な内容に関して質問。James氏いわく、開発中の製品に関しての話が一番おもしろいとのこと。特にFiiOは開発中の製品に関して積極的にHead-Fiに上げているが、それに対して「こうした方が良い、なぜならこうだから」というような議論が盛んに行われたのが楽しいことであり、そして難しいことであったとか。

X7 MK2、X3 MK2など発表済み4製品の国内取扱の予告


FiiO X7 MK2

FiiO X3 MK3

FiiO Q1 MK2

FiiO F9

FiiO社長のJames氏の挨拶の後は、エミライの島氏にバトンタッチ。すでに本国などで発表&発売済みの4製品に関し日本語での製品説明と、取扱に関しての案内がなされました。今回発表されたのは、DAPのFiiO X7 MK2、X3 MK3、アンプのQ1 MK2、そしてハイブリッドイヤホンのF9の4機種。すでに一部製品は本国で販売が開始されており、FiiOの公式ストアでも注文が可能です。

特に、フラグシップモデルであるDAPの、FiiO X7 MK2に関しては本ブログでも発表時にレポート。詳細に関しても解説しているので、そちらを御覧いただきたい。なお、今回発表の製品はすべて国内投入の時期並びに販売予定価格は全て未定。今後発表するとのことなので、注目したいところ。


ディスクリート構成を実現したX3 MK3



X3 MK3に関しては、DACをPCM5242のデュアル構成にし、LPF・アンプ部も含めすべての経路をディスクリート構成にしたのがポイント。2.5mmバランス出力も搭載したことで、「最強のエントリーDAP」になったのが特徴です。


電子ボリュームを採用。AK4452搭載のDAC兼アンプ Q1 MK2





DACにAK4452を搭載し、LPF・ボリューム・バッファを独立構成にしたハイエンドアンプ、Q1 MK2。32bit/384KHz PCM、DSD 256に対応するだけでなく、iOS機器からのデジタル入力にも対応した機種です。入力信号自動検知機能がついており、自動で各デバイスごとに最適な動作をするようにしているのも特徴です。

また、低音量時のギャングエラーを改善するため、日本無線製の電子ボリュームパーツを採用。左右のボリューム差の少ない状態を目指しているとのこと。

世界初公開。ハイエンドアンプQ5、最新イヤホンF9 Pro



今回の一番の目玉は、世界初公開の3製品。バランス接続対応のポータブルアンプと、バランスIEMイヤホンの2タイプの製品です。


まずはUSB DAC内蔵型のポータブルヘッドホンアンプQ5。384KHz/32bit、DSD256までのネイテイブ再生への対応はもちろんのこと、apt-Xにも対応したBluetoothも搭載しありとあらゆるデジタル入力に対応。ヘッドフォンアンプ部はFiiO X7/X7 MK2と同じ規格の着脱可能なアンプを採用し、ポータブルヘッドホンアンプながらアンプの付替えが可能な機種です。今回は量産開始前のためエンジニアリングサンプルの展示を行うとのこと。発売時期に関しては、グローバルでも未定のため国内に関しても当然未定です。(試聴記事は次回)



イヤホンに関してはすでに公式Facebookなどでも予告のあったFiiO F9 Proに加えて、FH1も発表。バランスド・アーマチュアのドライバをF9から変更し、KnowlesのTWFK-30017-000にしたとか。FiiOはすでに中国では有数のKnowles製のドライバを採用しているメーカーで、F9 Proを通じてKnowlesとの関係を深めていくとのこと。

同時に発表されたFH1は、BAドライバをF9 Proに比べて一つ減らした廉価版。BAドライバはKnowles 33518に変更されています。

今後の日本展開に期待したいFiiO




FiiOの本国の社長も来日したほどの気合の入ったFiiOの発表会。世界初公開の製品も登場するなど、日本国内に対してのFiiO自体の期待も高まっているようで、今後国内でより展開されていくFiiOに関して一ファンとして楽しみになる発表会でした。今後も、James氏はHead-Fiで活動していくので、日本人の皆様はぜひ英語を再勉強して積極的に話しかけていただければとも思います。





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