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【Ulefone Gemini Pro】Antutu10万点弱の高性能・ボケ感のあるデュアルカメラのガチモデル、Ulefone Gemini Proレビュー


6月は梅雨の季節。この記事を書いている6月19日も外では雨が降りしきりなかなか晴れ間が出ない日となっています。そんな季節でも、キレイなカメラを持ってお出かけすれば以外な発見に出会えるのも事実。今回はデュアルカメラを搭載したスマートフォン、Ulefone Gemini ProをGearBestより提供していただきましたのでレビューいたします。

Ulefone Gemini Proは中華スマホメーカーのUlefoneが放つデュアルカメラスマートフォン。カメラ部はSONYの1300万画素センサーIMX 258センサーを採用した1300万画素+1300万画素のデュアル仕様。SoCだってMediaTek Helio X27を採用しハイスペックな端末に仕上がりました。現在、GearBestでは248ドルで販売中。赤モデルは色の映え方もさすがで、一見の価値ありますよ!

Ulefoneの他の機種の情報はこちら


良かったところ

・Antutu10万点弱の高性能さでどんな作業でもサクサクできる
・カメラ搭載のボケ機能で、より見応えのある写真の撮影が可能
・Android 7.0の搭載で、マルチウィンドウ機能も利用可能

悪かったところ

・作業時に発熱しやすい
・3Dを利用するゲームでの描画性能の悪さ

5.5インチの手にちょうどよく収まるサイズ



早速パッケージを開封していきます。Ulefoneのパッケージは、HuaweiのMate 9等のように横長のパッケージ。Mate 9といえば、同じくデュアルカメラの端末でしたね。


中箱を引き出すと早速本体が登場。



今回提供いただいたのは黒モデル。本音を言えば赤モデルを試してみたかったものの、言い忘れていたので仕方ありません。全体的なデザインは、以前レビューしたUMi Zと同じような形。某リンゴマークのスマートフォンを連想させるカメラとホームボタンの配置です。


ちなみに、赤モデルはこんな感じ。今流行の色とはいえ、やっぱり魅力的です。


本体の重量は181g。5.5インチ帯では標準的な重さで、手に持った感じも上々。


付属品はUSB Type-Cケーブル、指ハンガー、液晶保護ガラス、オリジナルケース(レザー風)、microUSB to Type-Cアダプター、説明書、電源アダプター(EUプラグ)。液晶保護ガラスが最初から付属しているのはUlefoneの気遣いが表れておりユーザーとしては嬉しいところ。ただし、付属のガラスは若干厚めで、余裕があればAliExpressで予備のフィルムを購入したほうが良いかもという印象。


充電端子には今話題のUSB Type-Cコネクターを採用。充電には急速充電規格としてはMediaTekの独自規格Pump Express +2.0に対応。ただし、対応充電器が皆無のため、だまって普通のUSB Type-Cでの充電で良いのかもしれません。




端末右側面に電源キーとボリュームキーが配置。本機では珍しくボリュームキーの各キーが独立しています。だからといって特に操作性が変わるわけではないものの、若干横から見た時にすっきりする印象。

左側面にはSIMスロットと、microSDスロット。microSDスロットはnanoSIMスロットと兼用の排他仕様のもの。ただ、基本的に国内でのDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)はMediaTek機は不可なはずで、microSD挿入がベストかもしれません。


本体の厚みは他社製のスマートフォンと比較しても十分薄く上々という感じ。ちなみに、上の写真で奥側にある少し厚めのスマートフォンは、先日レビューしたUlefoneの6050mAhバッテリー搭載スマートフォン、Ulefone Power 2。今回のGemini Pro到着の折にSIMカードの交換を兼ねてリセットしたところ。


表面の下側には指紋認証センサーも搭載。ボタン式ではなく、あくまでもタッチセンサーで、標準状態では「ホームボタン」として動作。他のキーに関しては、オンスクリーンキーとなっている。

基本性能はバッチリ。なんでもサクサクできます



まず最初は端末の性能を数字で表すベンチマークの結果から。結果は97,445点と同じHelio X27を搭載したUMI Z(98,418点)とほぼ同じ結果に。10万点弱という結果は、Ulefone Gemini Proの高い性能を示しています。

実際にChromeでのWEBブラウジングやTwitter、写真撮影・編集、動画鑑賞を行ってみた感想としては、なかなか使えるという感じ。ただ、Huawei Mate 9(レビュー)といったKirin機や、Mi MIX(レビュー)などのSnapdragon機と比べると作業量に対しての発熱が大きい印象も否めません。


性能測定用によく用いられるゲームアプリの、デレステでは推奨設定は"2D軽量"。


目がやられていますが、3D標準での画面描画はこんな感じ。かなりギザギザで、3Dモデリングの性能に関しては所謂MediaTek機という感じです。Helio X27でもこれだと、なかなかSnapdragonに勝つというのは厳しいのかもしれません。

また、ゲームプレイ時に感じたのはタップの感度が本体温度が熱くなるとどんどん悪くなっていくこと。特に2指同時タップ時には片方がずれるような局面が多々あり3D描画を多く用いるゲームのプレイには限界があるような感じでした。ゲームメインの方はSnapdragon 625採用のXiaomi Redmi Note 4X(レビュー)などの方が安定してプレイできるかもしれません。

Android 7.0採用でマルチウィンドウなどの便利機能も



本機は最新OSであるAndroid 7.0 Nougatを標準搭載。上の写真のように同時に2つのアプリを表示する「マルチウィンドウ」機能も対応。Youtubeを再生しながらTwitterなど、片方を参照しながら別の作業ができるというのは意外と便利。


マルチウィンドウ機能は縦画面時にも有効になり、どちらの状態でも便利に使うことが可能。Androidベースのタブレット向けOSであるRemix OSを搭載していた10.8インチタブレット、CHUWI Hi10 Plus(レビュー)などでは出来たことがようやくスマートフォンでも簡単にできるようになりました。



設定画面の項目は上の通り。Android 7.0では設定項目がカテゴリ別に分けられ、より変更したい項目にアクセスしやすくなりました。また、MediaTekの独自機能も多く搭載されており、独自のネットワーク制限も簡単に加えることが可能です。


搭載しているAndroid OSのバージョンは7.1.1。セキュリティパッチレベルは5月5日時点のものが適用されていました。Ulefoneはシステムアップデートはそこそこの頻度で行い、また、一部端末ではメジャーアップデートも行う企業ですので、ある程度はアップデートに期待しても良さそうです。

指紋認証精度は、1本のみ登録でもまずまずの精度



表面下部に搭載されている指紋認証センサーを用いることで、端末のロック解除をタップのだけで解除できる指紋認証システム。本機の精度は、同じくHelio X27搭載のUMI Zと比較しても体感的に高く、より高速に認証できる印象。

普段使っている角度で指紋を登録しておけば、さっとワンタップしただけでほぼ認証してくれるのは進化を感じます。ただし、そのスピードに関してはHuawei Mate 9などと比べるとワンテンポ遅い印象。もう少し早くなってくれるとよりスムーズに操作できそうでちょっぴり残念でした。

デュアルカメラのお陰でボケ感バッチリな写真もOK



これまでデュアルカメラを搭載したスマートフォンはHuawei honor V8に始まり、Xiaomi Redmi ProHuawei Mate 9(カメラレビュー)、更にはOukitel U20 Plusなどの機種をレビューしてきました。Huawei機に関してはLeicaとの協業の成果もありかなり綺麗な画像と、自然なボケ感を両立していましたがOukitel U20 Plusの描画性能は決して褒めれるものではなく、正直今回のUlefone Gemini Proの写真に関しても不安がありました。

この季節ですもん、やっぱり紫陽花ですね
上の写真はUlefone Gemini Proで撮影したものを、本体の編集機能で再フォーカス(=ワイドアパーチャ)を行ったあとのもの。Huawei Mate 9との比較画像がないのが残念ですが、雲天の下という環境でこの色とボケ感。間違いなく本物のデュアルカメラです。


メロンパン(再フォーカス機能使用)

ラーメン(再フォーカス機能使用)

謎のぬいぐるみ(再フォーカス機能使用)

入線中の電車


本記事中では実際の作例や、再フォーカス機能、カメラの詳細は深入りせず作例を数枚掲載しますが、所謂「中華スマホ」と呼ばれるメーカー群の中ではこれまでとは一味違ったレベルに達している印象でした。特に、デュアルカメラを活かしたボケ感のある画像というのは、本機ではしっかり出来ている印象です。




カメラアプリのUIは、MediaTek系のものであることには変わりないものの、FacebeautyモードやBokehモード、デュアルカメラの高コントラス性を活かしたMonoモードなど多彩な撮影モードを搭載。標準搭載のフィルタは微妙ですが、カメラに関しては進化したという認識で間違いありませんでした。

編集メニューの再フォーカス機能など、カメラの詳細に関しては後日、別の記事で解説するにせよこの部分だけでもUlefone Gemini Proのカメラ性能に関しては期待できますよね...?

スペック+カメラ+便利機能で一台で完結できる良機種



今回ファーストインプレッションを書いてみたUlefone Gemini Pro。ただの中華スマホと侮っていたところ、予想以上のスペックと便利機能による高い完成度、そして綺麗なカメラで良い意味で期待を裏切られた機種でした。

実際に丸一日写真を撮影したり、ツイートしたり、Webブラウジングしたり、時にはゲームのプレイも含めて試してみましたがUlefone Gemini Proは1台で十分メイン端末として戦える性能を持つ機種と言っても過言ではないでしょう。ぜひ、今後スマートフォンを買い換える際には選択肢に入れて欲しい機種でした。

スペック

液晶: 5.5inch 1920 x 1080
CPU: MediaTek Helio X27
OS: Android 7.0 Nougat
RAM + ROM: 4GB RAM + 64GB ストレージ
カメラ: 1300万画素+1300万画素(バックカメラ)、1300万画素(フロントカメラ)
指紋認証: 搭載
Bluetooth: 4.1
USB:Type-C
SIM Card:デュアルSIM・デュアルスタンバイ(nanoSIM*2・1スロットはmicroSIM共用)
バッテリー:3680mAh
重量:181g(本体のみ・実測)
大きさ:15.50 x 7.69 x 0.84 cm
ネットワーク:
2G: GSM 850/900/1800/1900MHz
3G: WCDMA 850/900/1900/2100MHz
4G: FDD-LTE 800/900/1800/2100/2600MHz TD-LTE B38/B39/B40/B41

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