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【ポタ研2017冬・GRANBEATハンズオン】ONKYOが放つ最強のオーディオ性能を誇るスマートフォン、GRANBEAT。繊細な音作りで好感でした。

昨日18日に開催されたポタ研2017冬。今回の一番の目玉と言える製品といえば、発売を24日に控え注目を集めているオンキョーのハイレゾ・オーディオ・スマートフォン「GRANBEAT」。ガジェット的にはSnapdragon 650に3GB RAM、128GBストレージ、フルHDディスプレイを搭載したミドルハイスマホ。オーディオ的にはESS9018C2Mをデュアルで搭載し、アンプにSABRE 9601Kをデュアル搭載、DSD再生にも当然対応したハイエンドDAP。そんな最強のスマートフォンであるGRANBEATをたっぷり試聴してきましたのでレポートいたしましょう。

【ポタ研2017冬】オヤイデブースではFiiO X7とアンプモジュールAM2を展示。X5 3rdに関しては特にアナウンス無し


外見は若干厚めのスマートフォン。本当にスマホ

ZTEのスマートフォン・AXON 7(左)と。サイズは殆ど同じ印象
右側面にDAP系のボタン(再生/一時停止キー、先送り、巻き戻し)とmicroスロット、電源キー
上部にはオーディオ出力をバランスとアンバランスの2系統用意
左側面にはボリュームノブが位置。
GRABNBEAT自体の大きさはまさしくスマートフォン。若干厚みがあるスマートフォンというレベルで収まっており(公称値:11.9mm)縦横の寸法はZTE AXON 7と比較してもほぼ変わらないレベル。ただし、ディスプレイはAXON 7は5.5インチに対し、GRANBEATは5.0インチのため、ベゼルが広めなのは否めません。

左右側面のキー類に関しては、流石DAPと言えるように、ボリュームノブはロータリー式のものを採用、右側面には再生キーが搭載されており、画面に触れずに操作することが可能なのはいかにもDAPという印象です。

スマホとしての性能はバッチリ。ヌルサクです。

OSはAndroid 6.0.1。Android 7.0系統へのアップデートは検討していないとのこと。
カメラは1600万画素。UIもしっかり作り込まれている。
カメラのフィルターも標準搭載。スマホとしても作り込まれている。
まずはスマートフォンとしてのGRANBEATの性能をチェック。SoCにはXiaomi Mi MAXと同じSnapdragon 650を搭載。3GB RAMに128GB ストレージで、スペック的には十分ミドルハイなスペックです。OSはAndroid 6.0.1。Android 7.0へのアップデートに関しては、情報自体はチェックしているものの、特にアップデートの予定はないとのこと。

実際に、ある程度触ってみた印象としては、ヌルサクの通常のスマートフォンといった感じ。Mi MAXと同じSoCなわけですし、同じような操作性だと思っていただければ大丈夫かと。通信機能についても、DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)にも対応し、最近の流行にもしっかり乗っています。

また、カメラに関しても1,600万画素のカメラで、UIについても中華スマホのような手抜きUIではなく、独自のソフトウェアが用意されているのも好感が持てます。画質は、試し撮りをした印象ではAFの速度も含め十二分なレベル。フィルターも用意されており、手軽に写真を撮影できます。
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DAPとしては、高出力で、繊細な音作り

本機はZTE AXON 7のようにとりあえずDACをAK4490にした!というレベルのオーディオ性能ではなく、本気でオーディオ面も取り組んだ機種。DAP部については、スマートフォン用の基盤と別に専用の基盤を用意し、3G/4G通信によるノイズ混入を防ぐために徹底的な拘りを見せています。

DACにはESS ES9018C2Mを贅沢にデュアル構成で採用。アンプ部にもSABRE 9601Kのデュアル採用で、通常のDAPも真っ青の仕様。完全にハイエンドDAPの領域に入る機種に仕上がっています。
試聴に関しては、オンキョー側で用意していたバランス接続対応のヘッドフォンPioneer SE-MHR5と、私の私物ではEtymotic Resrch ER-4Pを利用。比較DAPの代表として今回のポタ研に登場しなかったFiiO X5 3rdを用意しました。

バランス接続時にはその解像度の高さと、全帯域をしっかりと鳴らし切るのに驚かされたのが第一印象。ただし、SE-MHR5をこれまで試聴したことがなかったためそれまでに留まります。(X5 3rdに挿せばよかったのですが、失念しました)

アンバランスでER-4Pを接続しての感想は、第一印象は「細い」といったとこ。間違いなくFiiO X5 3rdよりも圧倒的に細い音作りになっています。解像度はX5 3rdに負けないレベルで、女性ボーカルやアコースティック系の再生は素晴らしいものがありました。ただ、低域に関しては、個人的には弱すぎる印象もなくもないといったところでしょうか。ただ、総合的に言えば、音質ではスマートフォンのレベルではなく、間違いなくDAPのクオリティでした。
EQの設定画面。UIの凝り具合と、パラメーターの細かさがすごい。
選曲画面のUIもスタイリッシュで直感的。
音楽再生アプリのUIも非常に直感的で、かつ、デザイン性に優れており気に入りました。選曲画面では、背景に再生中の楽曲のアートワークが透けるようになっていたりする凝り具合。FiiO X5 3rdのUIも分かりやすくて良いのですが、GRANBEATのそれは、使いやすさのその先を行くデザインでした。

余談ではありますが、FiiO X5 3rdに関してはオンキョーの方も興味津々の様子でした。大注目を集めているGRANBEATのブースで、X5 3rdが注目を浴びたというのも不思議な話ですが、X5 3rdはX5 3rdで気になる製品の一つなんですねと実感です。ちなみにX5 3rdを見てブースの方いわく「ここまで小さく出来るのすごい、羨ましい。いいサイズですねぇ」とのこと。FiiOの皆様、褒められてますよ。

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9万円は高い。でも、期待の製品

ここまで大絶賛してきたGRANBEATですが、唯一難色を示さなければならないのはその価格。標準の予価が約91,000円というかなり高い価格設定になっているのは、いくらDAPとスマートフォンが一体化していても高いという感じ。

GRANBEATの価格を払えば、スマホとして同性能のXiaomi Mi MAXと同じように拘っているDAP、FiiO X5 3rdの両方を購入してお釣りが来るわけですから、なんとも難しいところ。

とは言っても、DAPとしても最強のスペックを誇り、そして、スマートフォンとしても日常的に使えてしまうGRANBEAT。全てを一台で完結させる、という意味ではこの製品を超える製品は存在しない、間違いなく唯一無二の製品であり、ロマンの有る商品ではないでしょうか...?


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